奇跡みたいに、


「今、ここ」の


今の、この瞬間


に、導かれることがある。



未来がなくて、過去もない。



ああ、本当に「在る」だけの



今、この瞬間。



胎の底から、心臓の奥から



突き上げられるように湧き上がる



今、この瞬間。



ずっと居たいと思うよ。


今この瞬間をずっと味わえれば


生きていることとは


それだけでなんて奇跡なんだと、


世界は紛れもなく


わたしからあなたから


始まっているんだと確信する。


ココにいたいね、


ココにいたいよ。


やっと還ってきた安心感。


けれどわたしはすぐに、


ココを失うのだろうという恐怖。



パワースポット、神社仏閣、観光地


特別な何処かへ行かなくても、


わたし達は本当は、本当に、


今、この瞬間から、


「今、この瞬間」の豊かさを受け取れる。



あったかい布団に、


捻った蛇口の水で淹れた緑茶、


屋根のあるお家、


そこそこにくちているお腹。


こんな状況だって、


食べ物があって、水がガスが電気が通る。


確かに、日本に生まれただけで


紛れもなく幸運で、


そして、


楽しむためだけに生まれたのだろうって、


楽しむために生きて良いんだって、


湧き上がる涙に震えながら思うよ。



涙だ。


涙だと思う。


不安の涙であり、


恐怖の涙であり、


解放の涙であり、


抑圧の涙であり、


歓喜の涙であり、


世界を変える涙でもあればいい。


誰かが変えてくれる、誰かが救ってくれる


でも良いけど、


自分で自分の世界を変えられたら


もっと良い。


深呼吸して、


波の音か、好きな音楽、雑踏、


楽な体勢か、瞑想、筋トレ、


部屋中掃除なんかしてみたりして。


お風呂に入って温まってサッパリできたら


なお良し、だ。








不安で怖くてしょうがなくて、


前に進みたくなんてないし、


前を向くなんて


「煩え黙れ!」って感じだった。


進まなきゃいけない、


前を向かなきゃいけない、


四六時中そうやってると、


どんなポジティブな、優しい言葉さえ


押しつけがましく感じて嫌になる。


出来ない自分を責めるのなんて


死ぬほど楽勝で、


出来ない自分を受け入れるって


書くのは言うのはカンタンで、


実際やるとまだまだまだ、まだ。


でも、出来る時は出来る。


出来ることしか、やってこない。


奇跡みたいに。