双極性障害は一生治らない。よく聞く言葉です。え? 初めて聞いた?
それは失礼しました。まあけっこうショッキングな言葉ではありますよね。
当の本人(わたし)は、「ほーん。そうなんかー」と、ぼやーんと受け止めたわけですが、主治医が直接言ったわけでもなし、診断名の変更も直接聞かされたわけでもなく、役所に提出する診断書で知りました。まあわたしも元看護師なんで分かるよーな気もしますけど、ドクター次第ですかねえ。
んでグーグルのAIに「双極性障害は一生治らない」と聞いてみたところ、以下のような回答でした。フツーですね(おい)
以下引用。
引用ここまで。
私はアルコール依存症の治療を担当していたのですけど、患者さんや家族にはこう言ってました。
「アルコール依存症は一度かかったら一生治りません」
『治る』というのは、その病気になる以前の状態に戻るということ。その頃は楽しくお酒が飲めていたでしょう。離脱症状もなかったでしょう。家族との仲もこじれていなかったでしょう(たぶん)
もうその頃の脳には戻れないのです。戻れない脳になっちゃったんです。
なので、まだ生きていたいのなら『もう一滴も』アルコールを飲まないことです。そうすれば少なくとも他の健常者と同じような生活には戻れます。
ただし、その『一滴も飲めない』という点で、健常者とは大きく違いますし、それを破ってしまえば元のもくあみ。
それで言うならば、一生治らない病気なのです。
双極性障害も一生治らない病気だと言って差し支えないと思います。治療をやめれば再発するわけだし。
AIちゃんは治療を続ければ症状の改善は期待できますって言ってますけど、改善のことを聞いてるんじゃねーんだよ。治癒・完治のことを聞いてるんだ。AIのわりに持って回った言い方するのね(笑)進化したな(笑)
そんなわけで、まずそこを受け入れていかないと治療が進まないわけです。
双極性障害はずっと服薬が必要なわけですわ。それでなんとか『低め安定』に持っていき、それをなるべく長続きさせることが大事。
ぶっちゃけですよ。治療に必要なのは周囲(家族)の理解とお金です。
周りの人たちがまるで無理解で生活面や経済面の援助をしてくれなかったら、生活保護しか方法はありません。まあ日本の場合、その手段があるだけマシですが。
病気のために色んなことを諦めてきたわけです。健康であれば仕事も続けられたし、気分変動がなければ恋愛も結婚もしたかもしれません。
今よりもより高いQOLを手に入れていたかもしれません。
ただ『もしも』を語っても何も変わらないので、一生治らない病気と『共存』していくために今やっていることを並べてみましょう。
① 精神科通院 服薬 定期的な検査 双極性障害Ⅱ型
② 内科通院 服薬 定期的な検査 糖尿病・高脂血症・高血圧
③ 眼科通院 点眼薬 定期的な検査 緑内障・飛蚊症
④ 精神障碍者手帳をとる
わたしは二級を持ってるけど恩恵は感じていないなあ。これって何に使えるの? 使えるとしても使う気になれる? 精神障碍者手帳って使いにくいよね。使い方については保留だわ。
⑤ 自立支援制度の活用
精神科の受診料や薬代を三割負担から一割負担にしてもらえる制度。
これ助かってるんだけど、内科や眼科や歯科では使えないのよね。手続きは病院がやってくれた。
精神病が元で発症した病気であっても精神科以外では使えない。んで自立支援っていうくらいで、精神病を克服ないし寛解させて仕事に復帰しましょう~そのための支援ですってことだろうから、精神科限定なんでしょ(個人的見解です)
⑥ 障碍者年金の申請 受給 (これがなかったら通院も生活も出来ません)たいてい二級。一級にならないか申請してみたけど、ならなかった。
年金は二か月に一度の振り込み(偶数月の15日)二級だとだいたい十万円。一か月じゃないよ。二か月で十万円。
ってことは一か月五万円で生活するわけです。そりゃあ家族の支援がなければ無理ってもんです。一人暮らしは無理。
これの申請書類。わたしは全て自分で書きました。
記憶はあやふやで病歴を全て覚えているわけではないけど、初診のドクターに情報提供書を送ってもらって、日付なんかはそれを参考にした。
とにかく初診日が大事みたいなのね。わたしは病識がなかったからさっさと仕事を再開させちゃって(当然悪化する)それは後々の年金支給額にも影響した。
看護師をしていた頃はずっと一人暮らしをしてた。
病気は何度も再発悪化して、その状態で二、三年無理に無理を重ねて仕事を続け、全く動けない状態になってからようやく受診。
診断書出して休職。休職期間は三か月と決まっているので、そんな短期間で寛解するかよっ! ってなわけで退職。
若い頃だと退職金がなくなるまで療養していれば、再就職できた。
ただそれが出来るのは四十代までかな。五十代は体力的に無理。
ハッキリ言って何のために仕事してんのよ状態ですよ。稼いだお金は療養で吹っ飛んでいくんだもん。意味なーし。無理して働いてた時の通勤タクシー代にも飛んでいってたな(遠い目)
若いころは体力でなんとか乗り切れる。精神科で働いてるというのに周りの誰も病気に気づかない! もちろん自分にも全く自覚がない!
しかし『こころ』なんていう不確かなものよりも『身体』の出すSOSの方が確実です。まあ今だからそうだよねーって思えるのだけど、身体は非常事態を知らせようとしていたわけです。
めっちゃ血圧上がってた。めっちゃ起きられなかった。めっちゃしんどかった。仕事から帰宅したら玄関に二時間倒れてた。二年間おなじ弁当を夕食に食べてた。過食嘔吐しまくってた。……ぜんぜん健康的じゃない(せやな)
この自分に対する客観性のなさたるや……。仕事はね、やたら資格持ってたから便利に使われておりましたよ(苦笑)しっかし自分への観察眼が皆無だよなあ。
まあ。今のわたしに言えることは、治らない病気になったんだから開き直るしかないよねえ。自分を一番大切にしろ。今日一日を大事にしろ。身体の声に耳を傾けろ。そして記憶に頼らず記録しろってことかなあ。
さして参考にもならない感じではあるが(^^;
もうこれまでめちゃめちゃ頑張って頑張りすぎて、休まなきゃいけない時にも休むことなく仕事してきたんだから、そろそろゆっくりしたら? と。
わたしはわたしに、そう言ってますよ。