今回は双極性障害Ⅱ型のわたしから見た「慢性炎症」について書こうと思う。こいつはただのオマケではなく、実はラスボスかもしれない。
一般的に食欲低下や体重減少のあるうつ病と違って、双極性障害のうつ期では過食や体重増加の見られる「非定型うつ症状」を呈することがある。
これは食べることで安心感を得たいというこころの作用から来るものだが、食べてしまった後に後悔し自虐的となって悪循環に陥る。
リバースしたり下剤を大量に服用したりするのだが、過食(食べることで安心したい、食べている間は不安を覚えずに済む)の方が優位にたってしまうことで肥満につながってしまう。
わたしの場合、夜中にコンビニに行ってカゴ一杯の食べ物を買い込んでいた。買うものと言えば「とにかく吐きやすいもの」である。帰宅すると、それらを貪るように口に押し込み、まだ消化しないうちに呼び水を大量に飲んでからトイレで胃液だけになるまで全てリバースするわけだ。
まあ、健康的な食生活からは、ほど遠いわな。
無茶なダイエットは何度もした。20キログラムの幅で増減するようなダイエットを何度も繰り返す。ほとんど食べず、下剤を多用する。運動はしない。食事を極端に減らすだけのダイエットだ。当然リバウンドし、またダイエットをするという悪循環に陥る。
太っている時の自分には嫌悪感しかない。また現代社会では痩せていることこそが正義という風潮がある。なので痩せると周囲の評価もガラリと変わる。気分は天国と地獄を行き来するようなものだ。
現代には、BMI無視で痩せすぎな人物を過大評価する風潮がないか?
さて、余分な内臓脂肪からは炎症物質が分泌されるようになる。
風邪を引いた時のような急性の炎症ではなく、じわじわと分泌されるわけだ。脂肪細胞はすぐに取り除けない。そのため炎症が長く続く。
このダラダラとくすぶるような炎症状態が持続すると、生体組織の機能や構造に異常が生じてさまざまな疾患の原因になるそうだ。
あーー。厄介な!
この長く続く炎症が、多くの病気の原因となる。
がんや心筋梗塞、脳梗塞、認知症、糖尿病などの生活習慣病。肝炎、喘息、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、うつ病などの病気は、長引く炎症が原因になっていると考えられている。
自分で考えると、目の炎症が何年も続いている。冬になると膀胱炎になる。歯肉炎が起こりやすい。蕁麻疹が出るのでアレルギーの薬を飲んでいる。
もちろん糖尿病、高血圧、高コレステロールも出揃っていらっしゃる。これらは血管を傷つけ続ける。脳梗塞に一直線だ。
こうやって、若い頃の生活習慣が中年以降に大きなツケとなって出てくるわけだな。双極性障害に生活習慣病の併発が多いってのが良く分かるわ。なんせ過食の仕方が過激だもんな。
さて、慢性炎症への対処法だが。
食生活の改善と運動と睡眠。適正体重の維持。当たり前すぎるやつだ。
ただし、双極性障害にとっては、どれもハードルが高いのも事実。それでも対処しないとただでさえ短い寿命がもっと短くなる。
『炎症を起こしやすい食物』
精製された糖質(小麦粉製品など)、加工食品、添加物、質の悪い卵、野菜の残留農薬。
『炎症を抑える食物』
果物(特にベリー類)、野菜(特に葉物野菜)、ナッツ類、種子類など、抗酸化物質を多く含む食物。他に青魚、アボカドは血流を整えるオメガ3脂肪酸を含む。
あと、赤身の魚もいいらしい。マグロとかですな。んで、ビタミンDがいいので、毎日20~30分の日光浴が有効らしい。この時間だけは日焼け止めはナシで。終わってから塗るようにってことらしい。
んで、腸内環境を整えること。便秘の予防ですな。食物繊維を摂って運動をするってのがいいのだろうけど、うつ期にこの運動ってのがばちくそハードル高い。
毎日一時間の散歩でも出来れば、腸も動くし脂肪も減らせる。ついでに日光浴にもなる。いいことづくめだ。
日記を書くのも散歩をするのも、つまりは習慣だ。なんとなく自然にやって一日が終わったという状態に持っていきたいもんだ。
重要な睡眠だが、わたしの場合は眠剤を服用している。夕食後は食べない。水分は多めに摂るので夜中に起きるが再入眠は早い。眠剤が合っているということだろう。
あと、ベッドにスマホを持ち込まない。なんなら電源を切っておく。こっちにとって睡眠は死活問題なのだ。
というわけで、ベリー系フルーツとナッツを用意して、まずは庭を歩くところから始めましょうか。
ふーー。
おなかの脂肪が気になるあなたも、ご一緒に。
うーー。