前庭神経炎について
前回までは良性発作性頭位めまい症のお話しをして参りましたが
今日からは前庭神経炎についてお話ししていきたいと思います。
実は私が1番最初にめまいに襲われた時
この前庭神経炎の可能性も指摘されました。
良性発作性頭位めまい症と
前庭神経炎の違いですが
症状としては全体的に前庭神経炎の方が重いようです。
回転性のめまいという点では同じですが
前庭神経炎の場合はめまいに加えて嘔吐が伴なうことが多いです。
しかもその両方が2、3日続きます。
1週間くらいで何とか元には戻るようですが
雲の上を歩いているようなフワフワした感じは数カ月続くことがあります。
耳の奥には蝸牛、前庭という場所があり
その器官をつかさどるのが前庭神経です。
前庭神経は外部から集めた情報を脳に伝えるんですが
この神経に障害が発生すると脳に正しい情報が伝わらず
平衡感覚が狂ってめまいが生じるというメカニズムです。
ではなぜ前庭神経に障害が発生するのかというと
実は原因は未だに解明されておりません。
一応現時点で有力なのはウイルス性ではないか、と言われています。
ウイルス性の風邪をひいた時などにこのめまいになりがちです。
前庭神経炎の治療方法ですが
まずめまいが生じたばかりの急性期は
ただひたすら横になって休むのが先決です。
その上でめまいや吐き気を抑える薬を服用します。
ある程度症状が安定してきたら
抗めまい薬、抗不安薬、循環改善薬などを服用します。
循環改善薬というのは耳なじみがないかもしれませんが
これは脳や内耳の血流を促してめまいを改善するものです。
これでめまいの症状が収まるのを待つということになりますね。
ちなみに前庭神経に何らかの障害が発生して炎症などを起こしていた場合
その箇所が完全に機能を回復するのは中々難しく
回復しない場合もあります。
しかしながら人間の体には代償機能というものが備わっており
ある場所で失われた機能を、別の場所が補うということがあります。
それを促すという意味でも、めまいの症状が軽くなってきたら
出来るだけ体を動かすようにして脳を訓練する必要があります。
良性発作性頭位めまい症もそうですが
めまいが怖いからといってあまり閉じこもっていると
心理的に滅入ってしまいますし
めまいの解消という観点からもよくありません。
いわゆる「適度な運動」というのがいかに大事かということですね。