『自己免疫性内耳障害』ってなんでしょう?

「じこめんえきせいないじしょうがい」と読みます。

 

めまいといえば『良性発作性頭位めまい症』や『メニエール病』などがメジャーですが、

『自己免疫性内耳障害』は聞きなれない病気だと思います。

 

それもそのはず。

『自己免疫性内耳障害』は国際的に認知されているものの、

日本では保険外で認められていないからです。

とてもとてもマイナーな病気です。

 

めまいの症状は他の病気とさほど変わらないのですが、原因が違います。

『良性発作性頭位めまい症』は耳石、

『メニエール病』は内リンパ水腫、

『自己免疫性内耳障害』は自己抗体が原因とされています。

 

「自己抗体」が原因、、、とはなんでしょうか?

通常、人間の免疫機能は、ウイルスや細菌などの病原体が身体に入るとそれに対して抗体を作り、身体から排除します。

しかし病原体ではなく、自分自身の組織や細胞の成分などに対しても抗体が作られてしまう場合があり、それらを自己抗体といいます。

 

自己抗体や免疫担当細胞が、内耳に障害を与えることによりめまい・難聴が発生するのです。

 

国内では約2万人の患者がいるそうです。

 

《参考》

日本医科大学多摩永山病院

 

難病情報センター