
緊張感半端なかったです……!
心拍数も!!
原作読みたいなああ…やっぱり映画だと、大分省略してるんでしょうし。
あぁ、久しぶりにどきどきした!
さてさて、今日は昨日の続きです。
といっても、kzknじゃなくて、登場させたオリキャラの昔の恋物語。
あたし自身の実話と、フィクションを兼ね合わせた作品になります。
あたしの実体験、友人に話せば必ず「それ、何て漫画?ww」と感想を頂きます(*´ω`*)w
どこが実話か、分かりますか?(笑)
では、どうぞ!
※10月13日の日記の続き
※オリキャラの恋物語(過去)
「私ね、中学の時に酷いイジメにあってたの」
佐久間の紹介で出会ったのは、20代も後半の、現在OLをしている女性だった。
カチコチに固まる健二の緊張を解すように、女性は己の昔話を口にする。
それは、最初で最後の、彼女自身の恋の物語だった。
「保育園に通ってた頃からいじめられっ子で、小学生になっても友達は出来なかった。そんな私に、彼は話し掛けてくれた」
こくりと珈琲を一口飲んで、女性は続ける。
「嬉しかったわ。だから、かしら。彼を好きになるのに、時間は掛からなかった」
『行こう!』
そっと目を伏せる。
瞼の裏に浮かぶのは、小さな手を目一杯に伸ばす、小さな男の子の姿。
教室の隅で1人読書に耽る自分を、世界に連れ出してくれた人の姿。
「気が付けば好きで好きで堪らなくて、そのまま中学生になった。私と彼は友達のまま。でも、幸せだった」
「……分かります、その気持ち」
同意を示す健二に、女性はふふっと小さく笑う。
ただの友達。
それでも、それが唯一彼と共に在れる居場所だったから。
「……中学三年生の、時だったかしら」
ふっと空気が変わる。
そろりと横を覗き見た健二は、女性の表情にハッと息を呑んだ。
辛そうな、苦しそうな、表情。
珈琲の入ったカップを掴む手は、その白い陶器に負けないくらいに色をなくしている。
「彼に、彼女が出来たわ」
ざわりと健二の肌が粟立つ。
友人というポジションから、女性はそれを見ていた。
間近に、それを。
「その彼女はね、保育園の時、いじめられていた私と唯一友達でいてくれた人だった。だから、私、協力したわ」
そうして、2人は付き合い始めた。
「私と彼は、友達のまま」
白い喉が珈琲を飲み込もうと蠢く。
「全部が崩れたのは、そこからよ」
友達でさえ居られなくなった。
女友達も失った。
すべて、彼女を含む周りの勝手な憶測で。
「彼にも言われたわ。『お前のせいだ』って」
「そ、んなっ!」
ガタッと音を立てて健二が立ち上がる。
静かに目を伏せていた女性は、驚いたように健二を見た。
深い深い、深淵を思わせる瞳。
見開かれた瞳は、一拍置いてゆるゆると弧を描く。
笑みの形をとった女性は、立ち上がり、息を荒げる健二へと手を伸ばす。
頬を滑る手は、周りから不健康的だと言われる健二のものよりも、ずっと白い。
「でもね、私、その人のことが好きだったの」
何を言われても何をされても。
それでも、どうしようもなく好きだった。
叶わないと知りながら、諦め切れずに追い縋る程には。
「私の片思い暦は、15年」
「15…」
「つい先月、彼が結婚してね」
目を瞠る健二とは対照的に、女性の表情は穏やかなままだ。
あぁ、これが10年の差かと。
ぼんやりそんなことを考える。
「思いは伝えなかったわ。色々なことがありすぎて、伝えられる立場じゃなかったから」
「今は、もう好きじゃないんですか……?」
「今はね、たまに宝箱を引っくり返す毎日よ」
「宝箱?」
「宝箱」
思い出が詰まった宝箱。
初めての出逢いも、初めて向けられた言葉も、嫌な思い出も、嬉しい思い出も、全部全部詰まった宝箱。
「私の恋を非難する人もいるけどね。でも、私はこれで幸せなのよ」
最初で最後の恋は、とても早くに始まり、幕を下ろした。
それでも、彼女にとってこの恋は今まで生きてきたなかで一番幸せで、辛いものなので。
「君も、自分が幸せだって胸を張れる恋が出来るといいわね」
ふわりと微笑んだ女性は、その一瞬だけ少女のようだった。
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む ず か し い \(^o^)/
実話込みって面倒くさかったです予想外に。