
今日は朝からいいお天気なので、洗濯日和です。
ここ数日、あまり芳しくない天候だったので…。
すっごく、嬉しいです(*´ω`*)
今日は以前書いたkzkn年齢逆転の続きをば!
一気に出逢い編ですw
※kzkn年齢逆転
座布団越しに伝わった振動に、池沢佳主馬はヘッドホンを外しながら振り返った。
目が合う。
くりくりとした瞳の持ち主は、今まで佳主馬が見たことのない人物だ。
「……誰、」
おまえ。
そう言いかけた佳主馬は、中途半端に開いた口もそのままに、ぎょっと目を見開いた。
「うー…」
泣いている。
服の裾を両手でぎゅっと掴み、こちらを見つめる瞳はそのままに、大粒の涙を溢して泣いている。
静かに泣く子だなと佳主馬は思った。
冷静に状況を見るなか、ふと気付く。
唇を噛んで声を漏らさないようにしている。
ちらちらとこちらを見る目には、微かな怯えが読み取れる。
まるで、泣くことがいけないことのように。
禁じられたことであるかのように。
「……お前、キング・カズマ好き?」
どうしてこんなことを言ったのかわからない。
言ってから、しまったと思ったのも事実だ。
「好き」
誰もがほだされてしまいそうな、ゆるゆるの表情で子供が笑う。
クイーンの一件からキングとしてOZに君臨してから、様々なことがあった。
街を歩けばキングのポスターがあったり、エキジビションマッチがテレビでごく自然に報道されていたり。
その度に今までは文字としか知らなかった嫉妬や羨望を間近に見てきた。
だけども。
(こんな顔、は、……初めて、だ)
「?」
動かなくなった佳主馬に、子供はことりと小首を傾げる。
(何か、悪いこと、言っちゃった……?!)
収まりかけていた涙が、再び子供の目に薄い膜を張る。
「あ、ちょっ!」
ぷるぷると小刻みに震えだした子供に気付き、慌てて立ち上がる。
怒られるとでも思ったのか、びくりと肩を震わせて目を閉じた子供に、佳主馬はひっそりとため息を吐く。
目つきが悪いとはよく言われるが、こんないたいけな子供にまで怯えられると少し傷つく。
「……おいで」
「……?」
努めて優しい声を出そうと努力すれば、それが報われたかのように子供がそろりそろりと納戸に足を踏み入れる。
「あっ」
斜め後ろで歩を止めた子供の手を引く。
小さく声を上げた子供を無視して胡座をかいた足の間に座らせて、改めて子供の小ささを思い知る。
(小学生の高学年…かな)
ぼんやりと思考の隅でそんなことを考えながら、カタリカタリとキーボードに指を走らせる。
いつも通りOZにログインして、素早くステータス画面に切り替える。
佳主馬の足の間で固まっていた子供が、びくりと大きく跳ねたのが分かった。
「キング・カズマ……!」
上から覗き見た顔にはさっきとは違う、だけども輝かしい笑みが浮かんでいる。
きらきらとした笑みがこちらを振り仰ぐのを見て、佳主馬は少しの焦燥を覚えた。
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健二さんは中学生だよ佳主馬くんっていう。
身長は中学生健二さんが145cmで、高校生佳主馬くんは178cmくらい希望。
こうしてショタ(健二さん限定)に落ちていく佳主馬くん。
