学校からバイト先へ移動する時、玉川上水を横切る。
春は桜吹雪がやばくて、5月は新緑がまぶしくて、
梅雨時は自転車のタイヤがが滑って大変だけど、珍しい白いアジサイに癒されるから良くて、
夏はここだけ日陰で涼しくて、秋は落ち葉がカサカサ楽しくて、
冬は小学生が少ない雪で一生懸命に雪合戦をしている、
と、いう風に、季節ごとに美味しい空気と和みのひと時と与えてくれる玉川上水。
ここ数年の私の心のオアシスだったけど、
今日ふと信号待ちで遠巻きに眺めてみて、意外と紅葉が綺麗だったことに気がついた。
「あのお山、カレーライスみたい!」「あ、あっちはチャーハンみたいだ!」
↑↑は、子どもの頃、家族で出かけた時の私の一言。
茶色や黄色をベースに所々赤や緑が混ざった山を見て精一杯例えて見た一言。
折角の綺麗な紅葉なのに!と、車の中でみんなに笑われたのを覚えている。
山の中で育った私にとって燃えるように色づいた山々もカレーやチャーハンと同じくらいに身近なものだった。
その頃と比べると、今見ている東京の紅葉はカレーライスたった一口分に過ぎないと思う。
玉川上水はいつも癒してくれるからポイント加算して……それでも二口分くらいかな。
確かに一皿分にはとうてい及ばないのだけれど、
なぜだろう、ぱっと一目見たときの感動は全くもって変わらないような気がする。
都会の少ない自然にも満足するようになってしまった、といえばちょっと寂しい話だけど、
逆に、東京でもこんな紅葉を目にすることが出来るのが嬉しいね。
人の渋滞が起きているナントカ山なんて、行かなくてもいいくらい。


