これは母に言われた言葉です。
何度か言われたことがあるんですが、最初に言われたのは小学生くらいの時だった気がします。
兄が中学生で不登校になり、ずっと家に引き篭もっていた頃でした。この頃、祖父母と同居していたのですが、祖父と祖母は仲が悪く毎日のように喧嘩をしていたので、兄にとっては家の中すらも居心地の悪い空間だったと思います。
「もう死にたい」
兄はよく母に話していました。
母はその度に、
「いいよ、じゃあお母さんと一緒に死のうか」
と話していました。
兄にとっては、母はすごく自分に寄り添ってくれる素晴らしい母親だったことでしょう。
その傍らで、私は何か嫌なことや辛いことがあっても母にはこれ以上迷惑はかけられない、と思い相談出来ず、自分の中に溜め込むクセがついていきました。
極力、自分の感情は表に出すまいと、頑張っていたのですが、学校ですごく嬉しいことがあって、母に聞いて欲しくて一生懸命に話した時のこてです。
母はひと通り聞いてくれいたような気がするのですが、最後に言われた言葉が衝撃すぎて、その時の記憶は少し曖昧です。
母は最後に私にこう言いました。
「お願いだから、あまり幸せそうにしないでね。お兄ちゃんが悲しむから。分かるでしょう?」
まだ子どもで、親の言うことを素直に聞き入れる私は、
「あ、私は幸せになったらいけないんだ」と、このとき頭にインプットされたような感じでした。
今でも、幸せだな、と感じることがあれば、それと同時にものすごく申し訳ない気持ちに襲われます。
もっと早く気付けば良かったのですが、自分の感情は誰のものでもなく自分自身のもので。
母に何を言われても、自分に自信をもっと持って、感情のままに生きてよかったのに。
もう30代後半ですが、今からでもゆっくり自分の感情に正直になっていこうと思います。