ボーナスは出ましたか。


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『価格.com』を運営するカカクコムが実施した「冬のボーナス2014‐増えた?減った?気になるみんなのボーナス事情‐」における3,235人の回答結果を参考に、ボーナス受給者の懐事情をチェックしてみたい。

■推定平均支給額は3期連続でアップ

上記の調査では、推定平均ボーナス支給額は58.5万円。前年比で2.5%増、3期連続でアップが見込まれていることが分かった。年代別で見ると、30代、50代、60代以上ではマイナスが目立ったが、20代では前年比4.6%アップ、40代で3.5%アップという結果(推定)になっている。


また業界別に見てみると、金融業(12.3%)、公益法人・財団法人(16.4%)、ソフトウエア・情報サービス業(12.2%)などの分野が大幅な伸び率(推定)を見せているが、サービス業では前年比-10.8%という大幅ダウンとなっている。


ボーナスからローン返済などの必要経費を差し引いた“自由に使えるお金”の額は、「5~10万円未満」がトップで20%、続いて2位に「10~20万未満」(12.7%)、3位に「3~5万円未満」(12.6%)と、なんとも現実的な数字が上位に並ぶ。


一方で「30~50万円未満」(9.9%)、「50~100万未満」(6.6%)といった額が大きな人の割合も、昨年との比較でそれぞれ1.5ポイント、1.4ポイント増加した。

■“ボーナス無し”の割合はアップ、ボーナス有りの人も購買意欲は低下

ただ、ボーナスの平均受給額が前年より増えた一方で、今回はボーナスを支給されない人も前年度の3.6%から4.3%にアップ。また、そもそもボーナスの支給対象外の人も前年度の38.2%から39%と増えている。


また、ボーナスの使い道を聞いても「貯金」(68.3%)が一番多く、「商品・サービスを購入する」(64.5%)の回答を上回った。


「商品・サービスを購入する」人の割合は、前年の調査と比べると6.5ポイントも下落しており、その購入額も前年の73,872円から71,625円と落ち込んでいる。一方で貯金予定の金額は昨年の187,562円から191,173円と上回っていて、消費税増税後の“買いびかえ”はボーナスが出ても同じようだ。


「商品・サービス購入」の内訳としては、1位が「洋服・ファッション関連」(18.1%)、2位が「本・雑誌・漫画」(9.9%)、3位が「タブレット端末」(7.6%)と続くが、購入費用の総額が減っている点を考えても、消費者の購買意欲が昨年以上に冷え込んでいる現状が明らかとなった。

以上、今年の冬の推定ボーナス平均額とその使い道などについてまとめてみたが、いかがだっただろうか? ボーナスを受け取る人の推定支給額は上がっているものの、ボーナスを受けられない人の割合も増していると分かった。


また、ボーナスをもらう人も、消費から貯金にシフトしていると明らかになっていて、庶民はアベノミクスの恩恵を感じるどころか、財布のひもがますます固くなっているようだ。