朝、コンビニでジュースを買おうと、

レジ前に並んでいたら厭な予感がした。

「ま、まさか・・・ね」と思いながら、カバンの中をあさる。

「アタシの雄三(グッチ)がいない!!」

やはり財布を忘れてきてしまったようだ。



店員さんの前で「あ、お金ないんで止めます。これ、返してきます・・サーセン」なんて惨めで、

こっぱずかしいことに

ならなかったことがせめてもの救い といいましょうか。



雄三は日曜、バイトに行ったときにロッカーに放置してきたことに

気付いたが、2限の開始時間が迫っていたので

ひとまず授業に出ることにした。


3限と5限に授業がある中で、いかにしてバイト先から雄三を救出して昼ごはんを食べるか、

時間配分を講義そっちのけで必死で考えていた。



バイト先にわざわざ行かず、友達に昼ごはん代だけ借りるという案も思い浮かんだが、

「人にお金を借りたことがない」のが私の唯一の強みだったので、却下。



あれこれ考えた結果、計画を実行にうつす。




まず2限後、電車に乗って地元のバイト先まで行き、雄三を大学のある駅まで連れて帰ってくる(電車で往復20分強)。

次におとなしく3限の授業に出る。

4限は休講なので、このときに昼ご飯を食べる。

空いた時間は図書館で睡眠学習。

5限が始まるまでに起床する。 



とまぁ、こんな感じ。


なにあともあれ、雄三と再会できてよかった。