雨の音がする 

あの日も雨だった

もう会わないよって、そう言って出て行ったのに
不意にやってくるあなたを
いつも待っていた


カーテンを背に
ベランダに足を出して
タバコを吸っていた

「いっぱい吸っちゃ駄目だよ。」
声が聞こえた

振り返ったらあなたが立ってた

それだけで泣いちゃうくらい
大好きだった


でも、彼女じゃなかったから
一緒に居たいとは言えなかった
行かないでって言えなかった

また来てねって泣きながら言った

「もう来ないよ。」

あなたの返事は毎回決まっていた
笑いながら言うの

でも来てくれたから
私はいつも待っていた

いつも寂しかった
でも
幸せだったのかもしれない

今と比べたらずっと