柊(しゅう)は2012年6月2日に生まれてくるはずだった
私たちの第一子。
妊娠が発覚したのは、2011年10月1日。
付き合い始めて5年。
一緒に暮らし始めて3年。
入籍してから8ヶ月。
それは、待ちに待った妊娠でした。
ゴマみたいな点だった柊は2週間後には9ミリに成長。
エコーではピコピコと心臓が動いているのが確認でき、
それだけで感動した。
さらに2週間後には2センチに。
少しずつ人間らしい形になって、順調に成長していると言われていた。
性別もまだわからないから【コモモ】と呼んで、
無事に生まれてくることを願いながら慎重に生活をしていた。
少しずつ、だけど確実にふくらみ始めたお腹をさすったり、
話しかけたり、本当に幸せで、今以上の幸せが必ず訪れると信じていた。
11月19日(土)、妊娠12週目の検診で、
医師から思いもよらない言葉をかけられる。
はじめはいつも通りの検診で
ますます大きくなっているコモモをエコーで見ながら、
「ここが手で、足で…」と説明を受けていた。
しかし、医師の顔は険しくなり、大量に印刷されるエコー写真。
しばらく待合室で待たされた後、医師から
「頭に異常が見られるかもしれない。
今日は雨で患者さんも少ないから、今から詳しい先生に診てもらって。」
と、告げられた。
何がなんだかわからない。
ついさっきまで、手も足も形成されてきて大きくなってるねって話してたのに…
不安でいてもたってもいられない。
とにかく、医師の勘違いであることを願った。
その思いとは裏腹に、
コモモは【無頭蓋症(むとうがいしょう)】と診断された。
成長の過程で頭蓋骨が形成されず、脳が守られていない状態。
出産予定日を待って生まれてきても、数分~数時間しか生きていられない。
言葉には出さなかったけど、選択肢は「死産」しかないと。
話を聞きながら、涙が止まらなかった。
どうしてこの子が、どうして私たちが。
コモモの心臓は元気にピコピコと動いているのに。
体も少しずつ大きくなってきているのに。
どうして私はこの子をちゃんと生んであげられないんだろう。
翌週、旦那サマと再度診てもらい、やはり診断に間違いはないと言われた。
そして、
私たちは、辛いツライ決断をした。
12月6日、入院。
12月8日、コモモと対面。
11センチ、60グラムの小さい小さい男の子。
診断通り頭の一部が欠落していたけど、
体も、手も、足も、指の先には爪まで出来ていた。
目も大きくて、でも鼻は私たちに似て低そうだったけど…
すごく、すごく、すごく、かわいかった。
ずっとそばにいて欲しかったけど、
退院後の11日(日)にコモモをお空に還しました。
12月生まれの男の子。
ひいらぎと言う字を書いて、柊(しゅう)と名付けました。
きっと、強い心を持って私たちの元に来てくれたと思うから。
抱きしめてあげることは出来なかったけど、
悲しみや後悔は消えることはないけど、
それでも、柊に出会えたコトはすごくかけがえのない出来事。
妊娠したら、当たり前に生まれてくると思っていたけど、
元気に生まれてくることの方が奇跡的なんだと思う。
柊は命がけで、私たちに伝えてくれたんだと思う。
都合の良い考え方かもしれないけど、そう思ってるよ。
今度は安心して生まれてこれるように、
二人力をあわせてがんばるから、絶対にまた私たちの元に帰ってきてね。
柊、愛してるよ。
ありがとう。







