( 映画『undo』のネタばれ含みます )
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「 僕らは 縛られていたのだろうか
それとも ほどけていたのだろうか 」
自由に生きる ということは
‘自由’に縛られる ということでもあるのだろうか
縛っているのは あたしの心？
それとも あなたの心？
ゆっくりと 絡まってゆく
窒息しそうなほどに
崩れそうなあたしの心を 必死で繋ぎとめる
変わっていくことへの 恐怖
‘このまま’を ずっと 残していけるのならば
それは
目には 見えないもの
だからこそ 目に見える紐で縛りたいのだろうか
目に見えるものを求めていたの？
泡や水のように 形ないもの
「待ってる」を縛ってたの
二人の写真
赤い糸で 繋ぎとめる
縛れるはずもないモノ
「ねぇ もっとちゃんと 縛って」
あたしは あなたを雁字搦めに縛っていた
ねぇ
もっと ちゃんと
愛してよ―
映画「undo」
岩井俊二監督作品で とても好きな映画
強迫性緊縛症候群と診断された妻萌実と その夫のお話
夫婦関係のちょっとしたズレから
何でも縛ってしまうようになる妻萌実
亀 ぬいぐるみ 本や鋏...
泡や水... 感情や想い出
二人の愛を縛りたい
undo... 元に戻す ゆるめる ほどく
45分程なんだけど 痛いほど美しい世界
全てのシーンが artそのもので
無秩序の中にも 秩序が存在する感覚
ものすごく 好きなの
痛くて 切なくて
縛られてるのか 縛っているのか
また その対象がどちらなのか
捉え方も 人それぞれなのかもしれない
夫を身動きが取れない程に 雁字搦めに縛ったように
萌実自身も 縛ってほしかったのか
愛は縛ることができないことで 萌実は消えたのか
夫が妻を縛るシーン 心が痛く泣きそうになる
きっと
萌実に共感や理解ができない方が 幸せなのかもしれないと想う
→ 「undo」あらすじ
岩井俊二監督の初期の作品
「picnic」 「スワロウテイル」 「undo」 「リリィシュシュのすべて」
順番付けれないくらい 好きなのね
あと 「love letter」もか
今 『 打ち上げ花火 下から見るか、横から見るか 』
を岩井俊二監督公式サイトで無料配信中だよ
次は 何見ようかな
萌実を 狂ってると言うのならば
きっと あたしも
狂ってるんだと想う
thanx...