わたしの右手には何もない

わたしの左手にも何もない


わたしの両目は何も映さない


頭の中


抱えきれない劣等感が

ざわざわと、溢れ出て

そわそわと

目を泳がせる


それでも

わたしの両目には何も映らない


欲しいものは

手の届くものじゃない


欲しい言葉は

身の丈にあったものじゃない


ぐるぐるぐるぐる

渦巻く劣等感に

呑み込まれながら

顔を出したり沈んだり


今が一番苦しいところ


あと

少しで

らくになるところ