この記事。まさに岡田氏の指摘の通り。
巨人という球団は機動力をあまり使わないというイメージが強い。
V9(昭和40年~昭和48年)という偉大な記録で知られる読売ジャイアンツ。
しかし強かったのは王と長嶋がいたからだという野球ファンが少なくない。
昭和51年から巨人ファンとなった私もその一人だった。
しかし後年、具に調べてみると巨人の野球は決してONの存在だけではないことがわかった。
1番から9番までの役割分担の明確化は他球団が持っていない「セオリー」であったし、
どうすれば相手チームが嫌がるかなどを徹底研究していたからである。
ただ、ポテンシャルの高い選手をドラフト制導入以前に大量に獲得していた事実は確かにあるのだが。
そして時代はFAやドラフト逆指名の導入により、再び巨人の時代がやってきた。
それも逆指名廃止に伴い、巨人の戦力は再び急降下していったのだ。
それでもFAで大物を獲得できれば良かったかもしれないが、相次ぐMLBへの流出で苦しくなった。
この間、巨人は機動力を生かした野球がまったくできない体質になっていったのが最大の原因と考える。
一人の選手が出塁して、ここから相手に考えさせる野球。それがスモールベースボール。
送りバントなのか、盗塁なのか、バスターなのか・・・相手を惑わせて次打者にも四球。
こうした野球が一番相手は嫌がる。
しかし巨人の野球が「下手」になってきたのはこういう野球ができなくなったことに尽きる。
第二次原辰徳政権(2006年~2015年)では走る野球を推進して機動力重視をしてきて功を奏したが、徐々に采配が変わっていき長打に頼る野球になっていった。
阿部慎之助監督は二軍監督時代から「信賞必罰」の典型スタイル。
1年目こそ優勝はできたが2年目はボロが出て3位。
原政権の晩年と同じように「恐怖政治」野球になっているように見える。
送りバントの失敗➡二軍行き、盗塁失敗➡二軍行き。
これでは成功率が低くなるのも当然である。
昨季の打撃成績。
チーム打率は.250、これはセリーグトップ。
本塁打96本はDeNAに次いで2位。
しかし盗塁数は53、ダントツの最下位でトップの阪神は100で巨人の倍近い。
さらに犠打数は89、成功率は76.72%でこれも最下位。
監督の顔色ばかり見ているようでは野球にならない。
つまり現在の巨人野球は「超ネガティブ野球」と言えるのではないか。
盗塁して失敗したら・・・バント失敗したら・・・サインを見落としたら・・・
絶対的なレギュラーでない限り、このネガティブ思考が支配される。
3割を打った泉口ですらその経験があったのだ。
岡田氏の指摘は正論である。
今季、岡本和真という大黒柱が抜けて、WBCに選出されるエースも不在。
一人だけで岡本の代役はできないだろう。
選手の成長も重要だが阿部監督の采配が命運を分ける。
日本ハムの野球を見てほしい。
新庄監督の考えが選手一人一人に浸透してきた。
失敗しても選手を責めず、すぐに挽回のチャンスを与える。
選手の表情はみんな明るい。
言うなれば「超ポジティブ野球」。まさに阿部野球の向こう岸にある。
23年オフ。オリックス・山崎福也投手は巨人との争奪戦で日本ハムを選んだ。
待遇もさることながら、実父は巨人の選手であったことから巨人有利と言われていた。
それなのに日本ハムを選んだのは日本ハムの空気ではなかったか。





