記録。


 

10日4時

下血したとLINEがくる。

下血はよくあることだった。

 

11時

洗腸の処置後、嘔吐、失神。

黒いゼリー状の下血。

目の前がぐらつく。

トイレも歩行困難となっていき

観察室移動。

 

18時

集中治療室(ICU)移動。

目の前が突然光を当てられたように

真っ白になりパニックを起こす。

本人からLINE。

病院から着信。

仕事中で出られなかった。

 

20時

退勤して病院に電話。

多量出血によるヘモグロビン低下。

元々悪化していた心臓への負担増。

循環機能低下。

輸血開始。

挿管の可能性。

 

20時30分

切った直後病院から着信。

挿管決定。

今すぐ病院へ来るよう言われる。

 

21時

病院到着。

50分ほど会話できた。

CVの他に四肢すべてに

ラインが取られていた。

高流量の経鼻酸素を苦しがっていた。

 

22時10分

気管挿管、人工呼吸管理開始。

しばらく眠らせて、心臓の回復と

出血が止まるのを待つ。

 

23時50分

輸血が追い付かない。

出血がかなり多い可能性。

造影CTで出血源を探す。

 

11日2時

出血部位を切除する開腹手術決定。

状態がかなり悪いが

選択肢がなかった。

長時間は耐えられない恐れ。

 

2時55分

手術開始。

 

5時55分

主治医による説明。

出血源である回盲部のみを切除。

癒着剥離の困難を予想したが

短時間で行うことができた。

 

6時20分

ICUに戻ってきた。

 

7時

顔を見る。

浮腫んでパンパン。

でも生きてる。

感謝しかない。

 




失うことに

私はきっと耐えられない。

でもがんばってほしいのか

わからなくなる。

 

胸がずっと苦しい。