7月4日。
成瀬領が降臨した日って言われています。
11年前の『7月4日』に、直人に「正当防衛で無罪」の判決が出た時から、真中友雄は『復讐』の人生を選びます。
さらに、赤い部屋に吊るされた直人の連続写真は全て、『7月4日』に撮られたもの・・・だそうです。
そしてなにより・・・第一話の放送日が2008年の『7月4日』でしたね。
ああ、あの夏がよみがえる!
それまで、
「嵐の大野君って、実は歌上手いんだよね。」
位の知識だったんですが、何気なく観た魔王の1話で、私の人生は大きく変わりました。←決して大袈裟ではナイと思う。
とにかく魔王の世界に引き込まれて・・・。
毎回めっちゃ苦しくて、辛かったのを思い出します。
感情移入が激しい私には、あの手のドラマは危険、超!なので、基本的には避けるようにしてたんですが・・・。
魔王はダメでした。
どうしても観てしまう。
成瀬領の描いた復讐劇に、まんまと踊らされ、殺人を犯していく人々。
人の心理を巧みに利用した、完璧と思われた復讐劇。
正当防衛で罪には問われない、問題は無い、ハズだった。
しかし、殺人を犯した人に襲い掛かる、苦しみ。
そして、自分を信じ、愛してくれる人の、悲しみ。
それらを見て、本来の真中友雄の、優しい感情が溢れてきて・・・。
弟への復讐と、人としての感情。
揺れ動く成瀬領。
さらに、憎むべき存在である芹沢の心の葛藤、苦しみ。
・・・ああ、全てがしんどい。
最後のスクラップ置き場のシーン。
これは、本当に凄いシーンだと思う。
成瀬領の目が、芹沢直人の目が、全てを語っている。
2人が安らかに、並んでいる最後のシーンは、何度観ても切ない。
ハッピーエンドではありません。
でも、あの2人は、ホッとした様な、罪の意識から開放された様な・・・真の理解者を得たような。
お互いの苦しみを知って、悲しみを分かち合った『同士』になったのだと思いました。
しかし、2人は死んでしまう。
11年前、事件の真相をちゃんと明らかにしていたら!
2人の少年、周りの人々の人生は、全く違ったものになっていたはずです。
このドラマを観ていて思ったことは・・・どんな人にも愛する家族が居て、死んだら悲しむ人が居るってこと。
ドラマの最初の方で、成瀬領が芹沢に言い放っていましたよね。
栄作だって、宗田だって、真理だって・・・皆胸を張って、正しいとは言えない。
けれど悩んで、悩んだ中の正義感だったり、正義は無いなりの信念だったり・・・。
その信念も、自分ではなくて、誰かを守る為のものだったり。
それを感じると、憎しみだけでは生きていけなくなってしまうんでしょうね・・・。
だから、ドラマが進めば進むほど、どの登場人物にも感情移入が出来てしまって・・・辛さ倍増。
あ、でも。
池畑。
こいつには同感できん。
・・・7月4日に更新出来ませんでした。
悔しいです! ←ザブングル風。