大阪府南部にある一戸建住宅の査定にご訪問してきました。
今回のオーナーさんは、住宅ローンの毎月の支払いが厳しくなり、一定期間の間支払いが滞り、そのローンの残債を保証会社が代位弁済した為に任意売却という売却手段になります。
任意売却というのは、通常のパターンでいくと、住宅ローンの残債の方が売却代金よりも多く、全額返済出来ない場合がほとんどですが、今回の場合は話を聞くと、住宅ローンの残債よりも売却代金の方が上回りそうなのです。
という事は、住宅ローンの支払いが厳しくなったという時点で、普通に売却してその売却資金で住宅ローンの残債を一括返済すれば問題なかった訳です。
じゃあ、なぜこのオーナーさんはそうしなかったのか???
家族の事もあり、なかなか今まで幸せを育んできたこのマイホームを手離せなかったらしいのです。。。
新築当時は、新しいマイホームでの生活に夢いっぱいでこうなる事は想像もしていなかったはずで、なかなか切ないですよね。。。
せめて、保証会社が代位弁済する前に売却をして、その売却代金で残債を全額返済しておけば、個人の信用保証には傷が付かなかったのに、、、
毎月なんとかその場を凌ごうと、家族を守る為に仕事を頑張り続け、誰にも相談出来ずに一人で必死にもがき苦しんでいたと思います。
そんな僕も過去に同じ様な経験をしたので、気持ちはすごく分かります。
必要最低限のお金のないあの苦しさは、味わったものにしか分かりません。
でもね、、、
そんな事言ってても仕方ないのです!!!
そうなってしまった時には、特に、あの時ああしておけば良かった、こうしておけば良かった、と色々過去を振り返りがちになります。
特に真面目な性格の方は、思い込み過ぎてどんどん内向きになり、ひどい場合は自殺を考えられる方もいらっしゃいます。
自殺の原因として、日本人の40歳代および50歳代の男性(いわゆる働き盛りの男性。日本を支える主力となっている層)の場合は、「経済・生活問題」が1位になっており、なんとも皮肉な結果です。
なんとか無事に任意売却を成功させて、少しでも良い条件のもと再スタートが切れる様に、精一杯ご協力させて頂きます!