引き続き、ベスト5の発表!
第5位 儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)/米澤 穂信
¥546
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古典部シリーズで人気の米澤穂信の短篇ミステリー小説集。
短編はあまり好きではないけれど、このなかの「玉野五十鈴の誉れ」を読んで、脳天を 突き抜けるような衝撃を受け、第5位にランクイン!
帯に添えられた「味わえ、絶対零度の恐怖を。
ラスト一行で世界が反転」のキャッチコピー は嘘ではなかった。
まさに大どんでん返しこそ、ミステリーの華。
これまで読んだ短編ミステリー小説のなかでは、群を抜いて一番の傑作だった。
物語の筋ばかりでなく、人間関係の織りなすきめ細かな心理描写も、印象的だった。
ただし、「玉野五十鈴の誉れ」以外は、凡作。
第4位 天地明察 沖方丁
天地明察(上) (角川文庫)/冲方 丁
¥580
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囲碁の家元である安井算哲の家系に産まれながらも、日本最初の暦を作るという壮大な難事業に挑んだ渋川春美の物語。
久々に骨太の時代小説を読んだ満足感に充たされた。
囲碁と数学・天文学の織りなす 世界観は、たまらない魅力に満ちており、作中に出てきた証明問題についつい真剣に取り組んでしまった。
ほんわかした夫婦愛が、長く余韻となって残った名作。
第3位 中原の虹 浅田次郎
中原の虹 (1) (講談社文庫)/浅田 次郎
¥660
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「蒼穹の昴」の続編。
清朝末期、馬賊を率いて革命を為さんとする張作霖を中心に展開する壮大な歴史絵巻。
清朝を起こした愛新覚羅の物語も同時進行で進められる。
どちらかといえば愛新覚羅の人生の方が、ドラマチックで惹かれるものがあった。
張作霖も愛新覚羅も、目指したものはただひとつ。
民の平安。
その正義を実現するためには、少数の犠牲を良しとする。
そうした大義名分を巡って、さまざまな人物がそれぞれの物語を織りなし、いつもながらの浅田次郎節に、思わず涙腺をゆるめてしまった。
ただし、続編を匂わせる中途半端なラストはいまいち。
しかも続編の「マンチュリアンリポート」は、まったく期待はずれだった。
商業ベースに載せられて、やたら長引かせようとする姿勢は疑問。
第2位 猫を抱いて象と泳ぐ 小川 洋子
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)/小川 洋子
¥620
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伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの物語。
リトル・アリョーヒンは、常に詩を紡ぐように棋譜を残す。
盤上に奏でられるハーモニー にのせて、純粋すぎるがゆえに傷つき、生きることに不器用なリトル・アリョーヒンの世界が、小川洋子ならではの静かなタッチで抒情深く描かれていく。
美しい物語とは、まさにこ のような小説を指すのだと思う。
一度読めば、いつまでも心のどこかに余韻が漂う名作。
第1位 新世界より 貴志祐介
新世界より(上) (講談社文庫)/貴志 祐介
¥760
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貴志祐介の最高傑作であることは間違いないだろう。
今から一千年後の日本、人は呪力を手に入れ、戦争や人殺しのない理想社会で生を謳歌していた。
しかし、理想社会を実現するために、子どもたちは徹底的に管理され、なかには忽然と姿を消す子どもたちもいた。
理想社会が隠していた恐る べき真実とは・・・。
圧倒的かつ個性的な世界観は、比類なく秀逸。
エンターテイナー小説としての面白さはずば抜けており、いつまでも読み続け ていたい小説だった。
ラストのページが近づくのが、これほど悲しかった小説ははじめて。
最後に用意された大どんでん返しにより、作品のなかで 巧みに誘導された価値観がすべてひっくり返る。
自分の立ち位置が変わることで、それまで培ってきた思いも逆転する。
その驚天動地の一言の演出も見事で、深い感動に充たされる。
何度も繰り返し読みたい希有な一冊。
ということで、2012年に読んだ本・ベスト10の発表でした!^^
いやぁ、読書ってほんとうにいいものですね!











