こんにちは。

 

飯田哲郎です。 

 

前回の内容で

 

中学で学習する内容(の多く)が

小学生レベルの知識をもとにして理解していくことができる、

 

という意味が、わかっていただけたかと思う。

 

“蝶つがい”の役割を果たす中学受験

 

つまり、小学生だからといって

中学の教科書に書かれた内容が理解できないということはないということだ。

 

「小学生だから(中学で学習する内容が理解できなくてもいい)」

 

というのは理由にならないのである。

 

反対に、中学生になったからというだけで

(それまで理解できていなかった)中学レベルの内容が

理解できるようになる

 

ということもないのだ。

 

中学入学まで大した学習をしていない

(小学生レベルの内容が身についていない)人が

中学に入ってから中学校の内容を学習し始めるとかなりの確率で行き詰まる。

 

この場合、

 

本質的な理解にたどり着こうと思ったら

小学校の内容に戻って学習する必要が出てくる。

 

中学受験をするしないに関係なく、

小学生の時点で中学生レベルの内容を理解してしまおう、

という意識を持たないと中学入学後にそのツケをきっちり払わされることになるのである。

 

実際、中学入学後に小学校の内容に戻って復習するのは結構な負担となる。

 

小学生レベルの理解できてない箇所の学習と

中学における定期試験対策(中学の教科書の学習)という「二重の負担」がのしかかることになるからだ。

 

目先の“定期試験対策”に時間を取られた結果、

本質を理解するために必要な小学校レベルの内容にさかのぼっての復習ができず、

その結果本質的な理解ができないままその先へと進んでしまう、

という悪循環となる(このパターンに陥る中学生はかなり多い)。

 

中学受験のための勉強は、

小学校の学習内容と中学校の学習内容をつなぐ“蝶つがい”のような役割を果たしている。

 

中学受験をしないこと、

公立中学に行くことを決めている人にもその勉強は大きな価値を持つのだ。

 

次回もお楽しみに。

 

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