時は200X年、12月23日…




まさか私はこんなことになるとは夢にも思わなかった。

始まりは便秘だった。




健便家の私がまさか四日も出なくなった焦りをかの相◎病院で苦しめられるとは思いもしない。




あいつはこういった。
『これは下剤じゃない。痛くならない。』
あいわかったと私が頷いたが馬鹿だった。




24日午前2時。
強い腹痛にて目を覚ます。

いやまてよ、この痛みはやつだろう?


『うち、うんちビチビチやねん』

のあれだろう?と、だれもが…

いや、私だけが分かっていたはずだ。





しかし、私が待ち焦がれていたビチビチやねんはやってこない。




ただただ思い出したのは、『陣痛』だ。

出したくても出しちゃダメ!!




あんなに助産婦が憎らしいことはなかったが、こたびは誰を憎めばいいんだ。

動きの悪い自分の直腸か?

はたまたたまったう◎こか?




そのまま痛みに耐え、トイレにへばり付き、トイレットペーパー一本使い切り、朝を迎える。
あまりに痛くて旦那に泣きついた。


『便秘ぐらいでぐじぐじいうな!!表に出てろむかっうざってぇむかっ




素直に表に出た私は、この時ばかりはなんでこんな奴と結婚したんだ、早まったな私はと旦那を憎んだ。


そしてちょろちょろと顔を出しはじめたう◎こなのに、痛みは一向に引く気配がない。ましてや、痛みが増している。


やばいぞこれはいい加減。

焦り出した私は決死の覚悟で浣腸を買い、試し出したが、痛みは増すばかり。

やばいぞ、これは。

なんだおかしいぞ。

私は七歳の時に手術をしてるので、腸に疾患を抱えやすいから十分注意するよう言われていたため、更に焦る。


癌か?腸閉塞か?

焦る私は駆け込み寺の胃腸外科を受診した。



先生はすぐに診てくれ、結果は
『下剤による腹痛』




おい、待て。
あたしは痛くないと聞いていましたけど?











くそはめやがったな、やつめむかっ


痛み止めの点滴を打つものの、午後2時すぎまで体を動かせば痛み、ビチビチやねんに苦しめられた私。



これが本当の…




苦しみmas。







実際、便秘にさえならなかったらよかったんだよね…