韓国映画『パラサイト   半地下の家族』を観ました!



2019年5月に韓国で公開され、日本では2020年1月に公開。
2月に観に行こうと思っていたのですがコロナが広まり出し…。
しぃが受験シーズンということで、劇場鑑賞を断念した作品。

今年の年始、地上波で放送されましたね!

録画して吹き替え・字幕の両方で数回観てます!
きっとまだ観ます!



大好きなソン ガンホさん主演、監督はポン ジュノさん、イ ソンギュンさんもご出演。
カンヌ国際映画祭やらアカデミー賞やら、多数受賞で話題になりまくったのは言うまでもございませんな!

おまけにちょい役でパク ソジュンくんもご出演!
ユン食堂2 』で、遅ればせながら彼の魅力を知ったワタクシでございます。




各方面から高い評価を受けている『パラサイト』ですが、地上波ゴールデンタイムで放送はどうなん!?との声も聞こえたりしてました。
観て、あーなるほどね!と思ったのですが、まぁワタクシはとにかく観たかったのでありがたかったです。

ともあれ、巧妙なストーリーに格差社会の描写、コミカルなシーン・ホラーなシーンと様々な要素が盛り込まれながらもとっ散らかった印象になっていないのが、流石でございます!

『殺人の追憶』『南極日誌』『グエムル』『スノーピアサー』と、ポン ジュノ監督とソン ガンホさんのダックと言えば韓国映画においては最強だと思っているのですが、それをさらにこの『パラサイト』で確信するわけでございますよ!
日本でいうところの、三谷幸喜監督と戸田恵子さん、みたいな?違う?



身なりや立ち居振舞いでごまかそうとしても、匂いで身分がバレてしまうとは、なんという皮肉。
(『身分』てのもなんだか、という感じなのですが)
そしてそれをいち早く察知していたのが、まだ幼い末っ子。
大人は言動でごまかされたのに、子どもの方が本質を見抜けたのですね。
自宅に家族以外の者がいることも末っ子くんは気付いていて、信号を発していたのに、大人はそんな事考えも及ばなかった。
子どもの本能的な純粋さから発せられていたものを、大人がすくいとることができなかった。
階級社会と、その中で表面しか見えていない人々とがこんがらがって起きた悲劇だったのかな。


最後のシーンに、長男の
「僕が稼いで、いつかあの家を買うから…。」
というような台詞があるのですが、実際にはあの年代・生活水準の青年があれほどの豪邸を購入するだけのお金を稼ぐには、3桁の年数働かなければならない計算になるのだとか!
要はほぼ不可能、ということ。
これまたなんとも皮肉。



ポン ジュノ監督は、パク夫人と家政婦が会話するシーンで二人の間にガラスの継ぎ目を挟んだり、右回り・左回りで格差を暗示しているそうです。
それを確認しながら観るのも、面白いです。
あ、決して『格差』が面白いわけではなく、その表現方法が、という意味でございますよ!

ストーリーやキャスト、描写など、色んな角度から楽しめる作品だと思いました!
そして、やっぱりソン ガンホさんは最高!