加藤シゲアキさんの著者、『傘をもたない蟻たちは』を読みました!


『ピンクとグレー』を読んで、シゲさんの書かれる文章が好きだなぁと感じたので、他の作品も読んでみたくて図書館でお借りしてきました。

慣れ・不慣れや理解能力など、要素や理由は色々あるかと思いますが、波長や相性のように文章にも合う合わないがあるように思います。

シゲさんの文章は、ワタクシにとって心地よい波長なのでございます。
(余談になりますが、NEWSの中ではまっすー派。)

あとはさくらももこさんや星野 源さん、群ようこさんの文章とか!

ちょっと前に読んだ、某お笑い芸人さんの作品は、内容的には面白かったのですが、文章があまり好きではなかったかな。
だーいぶ前に読んだ某女性タレントさんのエッセイは、途中で脱落。
タレントさんご自身は嫌いではなく、だからこそ読んでみたのですが、なんとも読み心地の合わない文章で…。



そんな感じで手にしたシゲさんの著者。
この『傘をもたない蟻たちは』は短編集でございます。

編纂されている作品はどれも、緻密でミステリアスで、でも全く別世界の話、というわけでもなさそうで、なんとも興味をそそられるテーマ。

一番強烈な印象が残ったのは、『イガヌの雨』!

先に内容を知っていたら自分では選ばないような、一言で言えばSFモノなのでございますが、五感を働かせ想像しながら読むのは、なんともゾクゾクしました。

そう、ワタクシ、小説や映画でSFモノをすすんで選ぶことはあまり、といいますか殆どございません。
もしかしたら自分の身にも起こり得るのでは…、と思えるようなストーリーが好きだったりします。
(実はこちらの方が夢見がちだったりして!)

これまでに唯一読んだSF小説って、小学生の頃、クラスの(賢い)男子にお薦めされた『星虫』くらいじゃないかな。

↑これかも!懐かしい!
今でも蚊をやっつけるたびに思い出すくらい、インパクト大だったなー。

『イガヌの雨』、ネタバレを避けたいところでございますが、少しだけ。
今よりも先の時代設定でございます。
こんな未来になったら…、やっぱりコワいかな…。



それともう一話、『インターセプト』。
行動心理学用語(主に恋愛における)が多々登場します。
実際にこんな考えに基づいてアプローチされたと分かったら、どんなに憧れていた人でも幻滅してしまいそうですがwちょっと試してみたいと思うような行動パターンなんかもありました。
あ、ワタクシは占いや催眠術等、体感のないことは疑いから入るひねくれた性格なので、行動心理学に基づく反応を実際に確かめてみたい、という好奇心でございます。

ま、今後ワタクシには訪れることのない機会であることは明白なのでございますが(T_T)



といった具合に(どんな)、いろんなジャンルのストーリーを楽しめる一冊でございました!