彼女と出会ったのは、大学の入学式の日でした。

私が所属した学科だけ、その後のクラス分けのために入学式後にテストがありました。

私は指示された教室に入り、空席を探し、隣に座っていた彼女に「ここ、いいですか?」と声をかけ座りました。

テストが始まるまで、隣の彼女と少し話していました。
「テストって、どんなだろうね?」とか、他愛もない話題。
「私、山羊座なんだけど、山羊座って今年、何年かに一度の超幸運な年らしくてね、だからなんとか合格できたと思ってるんだー。」と私が言ったら、
「え!私も山羊座なんだけど!っていうか、境目だから実はよく分からなかったりするんだけど…。」
「え!?射手座と山羊座の境目の日!?」
なんと私と彼女、同じ誕生日!
この偶然もびっくりしたのですが、テストの結果、クラス分けでも同じクラスになり、その後の大学生活の多くを、一緒に過ごしました。

あ!ちなみに先日ちゃんと調べてみましたら、なんと私、射手座でございました!
生まれ年と時間によって、決まるみたいです。

卒業してからはなかなか頻繁には会えなかったのですが、10月に彼女が連絡をくれ、先月久しぶりに会うことに。

いつぶりだったのかさえ、はっきりとは分からないくらいの再会だったのですが、以前と全く変わらず、穏やかで楽しい彼女。
お互い母となって数年、日頃の育児のこと等、「そーなんだよねぇ!」と盛り上がったり。

久しぶりの再会なので、湿っぽかったり愚痴っぽい話題はやめよう、と思っていたのですが、彼女だからこその安堵感もあり、色々なことを聞いてもらい…。

せっかくの再会にそぐわないような話題にも、「うんうん、分かるよ、そうだよね、そりゃそうだよ!」と嫌な顔一つせず親身になって聞いてくれて、本当に救われました。

できるだけ明るく、笑い話になるように話してたつもりでしたが、お別れの時間になったらとうとう涙が出てきてしまって…。

「頑張ろうね。ううん、頑張らなくていいよね。」
と改札前で涙ぐむ40女子二人。
周りからは滑稽に見えていたとしても、この時ばかりは彼女の存在、そして会おうよと声を連絡をくれたことに心から感謝しました。

私の人生、きっとこれからまた薄暗ーく続いていくのかな、と思っていたのですが。

毎日が薄暗かったとしても、たまーに会ってたくさん話して、同じタイミングで笑ったり泣いたり、そうやってあかりを灯してくれる友達がいてくれれば十分なのかな、なんて。

以前も書いたことがあるのですが、私、お友達にはとても恵まれているんです。
お付き合い期間の長短に関わらず、みんな優しくて楽しくて、かけがえのない人ばかり。

私みたいなへなちょこと仲良くしてくれるそのありがたさ、暖かさを大切にしていかなきゃだな、と実感しております。



そして!

このお方も、彼女と私と同じお誕生日!


飯尾さん!

『獣になれない私たち』にご登場、びっくりしましたよ\(^o^)/