韓国映画『自由が丘で
』を観に行ってきました!
ホン サンス監督の作品で、舞台は韓国、主役は加瀬 亮さん、台詞は大部分が英語です。
クォンが主人公のモリ(加瀬 亮さん)から受け取った手紙を、ばらばらと落としてしまいます。
それを一枚一枚拾い、読んでいくように、数々のシーンがばらばらの時系列で描かれていました。
それを理解するまでに、「ん?ん?」と思ったりもしたのですが、観ていくうちにだんだん分かって
きました。
これまで、そういう描かれ方の映画を観た事がなかったので、なんともしっくりこなかったのですが、
ヨーロッパではそういった構成の映画って、あるのかも?
話が前後しているので、観ていくうちに、「あぁそういうことだったのね!」と納得できることも
あったのですが、結局最後まで分からなかったこともあり…。
観終わってから、「そういえば、あれは何でああだったんだろう?」と思うのですが、でもそれは
もしかしたら大して重要な事項ではないのかも…?
パズルのピースが一つ無くなってしまった、けどまぁ無くても絵の全体像は分かるかな、みたいな。
70分弱と短めの作品なのですが、このような構成で2時間、とかですと結構しんどいかも?
映画を観る側にも、「観る能力」みたいなものを求められる作品かなーなんて思いました。
(そしてワタクシにはその能力がちょっと足らないw)
ここからちょっとネタばれでございます!
この作品、台詞や構成を抜きに、単純に中心的なストーリーだけ取り出してみますと。
一人の日本人男性・モリが、好きだった韓国人女性・クォンに会いに行く。
クォンは病気の治療のためにモリの前から姿を消したのだった。
モリはなかなかクォンに会えず、泊まっているゲストハウス近くにあるカフェに度々寄っていた。
そのカフェのオーナー・ヨンソンと寝て、ちゃんと付き合おうという話にまでなった。
そしたら治療を終えて元気になったクォンと会えた。
でモリとクォンは日本へ渡り、結婚して子どもも設けた。
他にも登場人物はいますが、ざっくり言ってしまえばこんなストーリー。
う~ん…。
どうしよう…。
これじゃちっとも興味が湧かない…。ってもう観ちゃったんですが。
ヨンソン…。結構本気でモリと付き合う気でいたみたいだけど、どうするんだろう…。
モリだって、ヨンソンのこと結構本気で心配してたみたいだったのに…。
ってか、仕事辞めてソウルに探しに行くくらいクォンのこと好きだったんなら、なんでヨンソンと
寝ちゃうのさ…。
まったく、男ってやつは…。
…とまぁ、頭の凝り固まった田舎もんのワタクシは、そんなことを考えてしまいました。
何度も観れば、登場人物の気持ちや作品の良さがもっと理解できるのかしらん…?
ちなみに舞台となるカフェ『JIYUGAOKA8丁目』は実在し、ソウルに何店舗かあるそうです。
おしゃれでスイーツ等も美味しく、芸能人のかたにも人気があるそうで、遭遇率高し!みたいですw
この『自由が丘で』を観たのは、初めて行った映画館でございました。
席数40といういわゆるミニシアターなのですが、雰囲気も上映作品もマニアックな劇場といいますか。
レトロでどこか怪しげな空気の漂うビルの階段を上り、奥まで進んで行った先にある劇場で、
不思議な空間に感じられました。
雰囲気は良かったのですが、上映待ちのお客さんの中に、評論家よろしく大きな声であれこれ
熱弁されている方がいらっしゃって。
ちょっとその勢いがニガテな感じで参ったなーと思うと同時に、自分も誰かに映画等のことを
お話しする時、ああなってないかなと考えてみたりしました。
芸術って感じ方は人それぞれだと思うので、自分なりの感想や意見があってもそれを人に押し付けては
いけないなーと。
特に、これから観るという人に対しては。
せっかく新規の劇場を開拓したのにその印象が強烈で、ちょっと残念でございました。
でもまたその劇場、行くつもりです!
…と思っていたのですが、娘とワタクシのインフル騒動で予定が狂ってしまい、行くことが
できませんでした。
ちなみにワタクシが観ようと思っていたのは、こちら↓。
『へウォンの恋愛日記 』という、『自由が丘で』と同じホン サンス監督の作品。
イ ソンギュンさんがご出演なので、是非とも観たかったのですが…。
再上映されないかなー!