日韓合作映画、『ペパーミントキャンディ』を観ました!


ペパーミント・キャンディー(韓国版) [DVD]/ソル・ギョング
¥4,935
Amazon.co.jp


1999年、韓国とNHKとで共同制作された映画だそうです。


一言で言ってしまば、一人の男の人生を振り返る、という内容です。


有名でもなんでもない、一人の男なのですが、そこには彼の苦悩や葛藤など、言葉で表現し得ない

いろんな出来事や感情があり…。


きっとそれって、平凡に生きている誰もに思い当たるような…。


なんと言いますか…。この主人公ほどのことではなくても、「人に歴史あり」と言いますか。


これまで生きてきた中で色んな経験や想いをして、現在の自分があるんだよなぁ、と。


自分以外に、それを知ってる人が一人もいなくても。


そういうことって、多かれ少なかれ、大なり小なり、誰しも一つや二つは抱えて生きているのかもなぁ、と。


そんなことを考えた映画でした。





ぶっちゃけ、重く難しい映画だったと思います。


派手さや華やかさもありません。


鑑賞後、いい気分にもならないと思います。


正直、ワタクシのようなレベルでは、理解しきれていないと思います。


かと言って、もう一度二度、観てみようという気力もわきません。


なんともヘヴィーな映画でした。





主役はソル ギョングさんです。


映画俳優さんというのでしょうか、ドラマではめったにお目にかかりません。


ソル ギョングさんの出演映画は、少ししか観たことがないのであまり大したことは言えないのですが…。


この『ペパーミントキャンディ』一作だけを観ても、なんとなく解かること。


それは、個性が薄い、ということ。


もちろん、俳優として良い意味で。


作品中の人物として生きる上で、俳優として個性はいらないとお考えなのではないかな、と、なんとなく

勝手に思いました。


存在感がない、というのとは全く別で、むしろ存在感は圧倒的。不思議な感覚です。





『ペパーミントキャンディ』は、シーンごとに時間を遡って描かれている作品です。


主人公は、だんだん若くなっていくのです。(ラストシーンでは現代に戻りますが)


時間は逆行しているのに、映し出される人物には不思議なほど違和感がありませんでした。


ソル ギョングさんのプロフィールを見ましたところ、「身長は○○㎝、体重は役によって変えるので

表記なし」みたいに書いてあって、ぶっ飛びましたw


力道山を演じられた時は、20㎏の筋肉を付けられたんだとか!


俳優さんて、すごい!


もちろん、その人のカラーを出すタイプの俳優さんもいらっしゃって、そういう魅せ方をできるのも

すごいことですよね。


ソル ギョングさんは…、ご自分の肉体は役柄のタマシイを受け入れる器、みたいなスタイルの

俳優さんでいらっしゃるのかも。 違うかもですがw



ストーリーもさることながら、ソル ギョングさんの存在感や印象が後に残る作品だったと思います。