ファンミ当日の思い出を書いておこうと思うのですが、ちょいと別記事挟みます~。

映画『スノーピアサー 』を観に行ってきました!

正確には韓国・アメリカ・イギリスの合作なのですが、
監督は韓国のポン ジュノ監督ですし、大好きなソン ガンホさんがご出演ということで、
韓国映画のテーマに区分しておきます。


 

ジョンとテミナも観たこの作品。


 


二人はどんな感想を持ったのでしょうか。

ジョンは鑑賞後、
「羊羮が気になる…」
みたいなツイートをしてたようで、確かに気になりはしますが、食べながら観たいとは、

到底思えませんでした。

そしてワタクシは、上の画みたいな表情で感想を語ることもできません。

(この画は鑑賞前・後のどちらでしょうかね?)


胸の奥に、黒くて重ーい塊がのし掛かってくるような、そんな気分になりました。



これまで観た映画の中にも鑑賞後、心が重くなったりざわざわと落ち着かなくなったりした作品は

幾つかございましたが、今回の『スノーピアサー』は今までとはまた違う衝撃と後味がございました。

ございます。まだ。

ワタクシの乏しい語彙で表現するのは至難のワザなので、その辺り、なんとも歯痒いのですが…。

衝撃的。ショッキング。まあ、どちらも同じ意味なのですが!

とにかく、凄い作品でした。

凄まじかったです!

これまで、劇場で観て、「TVで放送されたら、絶対観なきゃ!」と思った作品はたくさんありましたが、
今回は「もう一度、劇場で、また観たい!」と思いました。

上映期間中、都合がついたらまた観に行きたいと思います!

そして、ご覧になったかたの感想を、たくさんお伺いしてみたいです。



極限における人間の心理や本能と言いますか…。

生と死、正しい正しくない、希望と絶望、強靭さと脆さ、聖と醜…。

そういった対極にあるものって、実はそのバランスはとても危うくて、紙一重のところにあるのかも。

自覚できない次元で。


カーティスは、予想もしなかった結末やそこに行き着くまでのいきさつに、何を思ったのか…。



狂気に満ちた空間で、絵や音楽といった芸術は最悪、無くても困らないものなのかな、と思っていました。

食べることや大切な人を守ることが、やはり何よりも優先になりますよね。

しかし、ああいう状況だからこそ、芸術が成せることがあるんだな、と知りました。



ラストシーンのあの光景は、果たしてどんな意味を持つのか…。

あれをハッピーエンドと受け止めるのか否か。

感想や意見は十人十色だと思いますが、ちょいとワタクシの超個人的見解を。

(ネタバレ含みます!)





列車で生まれたというヨナ。

母親については一切語られることはありません。

ミンスは列車の窓からヨナに


「あれが、外の世界でも生きていけると言って、列車を降りた末に凍り死んでしまったエスキモー、

イヌイットだ。」


と言って、ある景色を見せました。

確か、女性の、と言っていたような。

それが、ヨナの母親じゃないのかな、なんて思っています。

となればヨナはエスキモー、イヌイットの血を引いているので、ラストシーンのああいう状況でも、

生きていけるんだと思います!



キャストでございますが!

ソン ガンホさんはもうね!

ワタクシ的に絶対の信頼を、一方的に寄せてますので!



 


そのガンホさんと、『グエムル 漢江の怪物』でも親子として共演されていたコ アソンちゃんも、

やっぱりよかった!

お二人とも、決して華のある感じではないのですが(ワタクシに言われたないわって!)、
存在感が抜きん出ていらっしゃると言いますか!

お二人以外の俳優さんも、素晴らしかったと思います!

特に、総理役のティルダ・スウィントンさん。



 


怪演と言うのでしょうか、共感も同情もできない役柄でしたが、女優さんご自身に興味がわきました。



ワタクシ、しゃいにファンミ前日にこの映画を観に行ってまいりました。

「明日はファンミ!」ってことで早く眠らねばだったのですが(5時起きですしw)、映画のことを考えたら

目が冴えてしまいました。

そして劇中、重要なアイテムとなる薬物の名前を思い出せなくて、気になって気になって、色んな言葉で

検索をかけたりなんかしちゃいましたよ。

それが分かったからと言って、「だから何?」なんですけどねw

そして翌日、行き帰りの近鉄で、「ワタシの乗ってるこの列車は…!」とか考えてしまいました。

トンネルも、人知れずおどおどしてたことでしょうw




この映画の時代設定は、2031年です。


まさか17年後、世界があんなふうになっているとは思えない、といいますか思いたくないです。


しかし作品に描かれているようなことを、「SF映画だからね~。」という一言では片づけられないように

思うのです。


極限状態で人間は、どういう思考・言動を選択するのか。


世界には、いろんな民族や国民性、階級の人間がいます。


その中で、どう生きるか。


大袈裟かもしれませんがそういうことを、私は考えさせられた作品でした。




2014年になって2か月弱。


早くも今年一番の映画に出会ってしまったかも!?