韓国ドラマを観ていて、以前から気になっていた人物。
正祖(チョンジョ)! 朝鮮王朝第22代王 イ サンでございます!
先日、TVで彼について解説を観ましたので、備忘録的に書き残しておこうと思います。
正祖が在位したのは1776年から。 当時の日本は江戸時代。
朝鮮が文化的にも開花した時代。正祖は絵画等にも造詣が深かった。
彼の主な功績に、商業の自由化・華城(水原)の建立などがある。
彼をよく思わない意見もあり、十数回暗殺されかけた。
正祖が登場するドラマは沢山あります。
現在BSにて放送中の
「トキメキ☆成均館スキャンダル」 では…。
主人公キム ユンシク(ユニ)の先生として、実在した学者・チョン ヤギョンが登場し、
正祖に信頼されている様子がうかがえます。
そのチョン ヤギョンが主人公のドラマ、
「チョン ヤギョン」 でも…。
正祖と手紙のやりとりをするシーンが何度かありました。
正祖がまさに主人公の作品と言えば!
「イ・サン」 でございますね!
イ ソジンさんが正祖=イ サンを演じられた大作でございますが、
大作すぎて(全77話!)観られずにいます…。
また、正祖を別の角度から描いたドラマも!
「風の絵師」
ペ スビンさんが正祖を演じていらっしゃいました。
印象深かったのは、正祖が絵師・キム ホンドとシン ユンボク(どちらも実在の人物)に
肖像画を描かせるシーンです。
それまで王の肖像画はその権威を示すため、
「手は隠す」「絵は左右対称」「表情があってはならない」「ホクロや傷等は描かない」といった
ならわしがあったそうです。
しかし正祖はそういったものを打ち破るため、
手を韓服から出し、体を少し横へ向け、軽く笑みを浮かべ、
「見たままに描くように。」と言い、絵師は正祖の言葉に従いました。
こうしたことからも、正祖が新しい朝鮮を築いていこうとしたことが伝わってきました。
以上が私の観た正祖が登場する作品でございます。
これらの他にも、「漢城別曲」「正祖暗殺ミステリー8日」という作品もあるそうです。
ところで、朝鮮の王には正祖や英祖(21代王・正祖の祖父)のように、
○祖
という呼ばれ方をする場合と、ハングルを創った世宗大王のように、
○宗
という呼ばれ方をする場合、その他に、
○○君
という呼ばれ方をする場合があります。
それぞれに意味があるそうで、
「○祖」は国難克服・外敵を打払った等の功績を称えて、
「○宗」は徳・文化的な功績を上げた事を称えて、
「○○君」は王の座を剥奪された場合に使われるそうです。
正祖は「間違っていた社会を、正しい行いによって導いた」という意味を込めて
そう呼ばれるようになったのでは? とのこと。
故に今の時代に求められる人物像であり、彼を描いた作品も多いのではないのでしょうか。