韓国映画、「母なる証明」を観ました!
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ある事件の容疑者として拘束された息子の無実を証明するために、奔走する母親。
「奔走」というより、結果的には「暴走」になってしまうのでしょうか。
我が子のためなら、警察や弁護士が匙を投げても私が…!
母親ならきっと、誰もがそう思うことでしょう。
子供には、罪を犯したなら償う、ということも教えなければならないと思います。
この作品の母親の、地味に倹しく暮らしている姿からすると少々意外でしたが、
「一発殴られたら二発やり返しなさい。」
と息子に教えていたようです。
息子に知的障がいがあり、からかわれたりすることがあったからでしょうか。
それが悪いこと・間違ったことと言いきれるのか、
生きていく上で身についてしまった術だから仕方ないよ、と言っていいものかはわかりませんが…。
しかし、予想をひっくり返される結末でした。
息子を救ったのか、それとも息子に救われたのか。
「嫌な記憶を消してしまえるツボ」で、本当に忘れられたのか。
息子は事件の事を忘れてしまうのか。またこめかみをぐりぐりすれば思い出すのか。
真犯人とされた人物と面会する母親。
「両親は、母親はいない。」
という彼の言葉に涙を流す母親の心境は…。
かなりの話題作だったと思いますが、今更ながら納得!
さてさて、キャストにつきまして!
母親役(名前は登場しませんでした)には、「韓国の母親」とも言われるキム ヘジャさん。
冒頭、草原(「草原」のイメージほど青々とはしていません)で踊るシーンがありました。
踊るとは言っても、決して楽しそうではありませんし、
「一体何を想って踊っているのだろう?」と、そこからもう目が離せませんでした。
息子・トジュンを演じたのは、ウォンビンさん。
ワタクシ、個人的にウォンビンさんって、何故か興味が湧きませんで…。
なんでしょうね…。
確かに、お美しい造形でいらっしゃるとは思うのですが(でも、私の好みではなくて)、
お人形さんのようなイメージを勝手に抱いておりました。
しかし思い返せば、「ガン&トークス」「ブラザーフッド」「マイブラザー」と出演映画は割と観ております。
(別の言い方をすれば、ドラマだと続けて観られない…!)
韓国の俳優さんは見事な筋肉をお持ちですので、
それを生かした(?)、威勢のよい役どころが少なくないと思います。
この作品のトジュンのように繊細で、勢いだけではごまかせない人格を演じることの方が、
難しいんじゃないかなー(←素人のワタクシが言ったところで、なんの説得力もございませんが!)。
ポン ジュノ監督の作品で鑑賞したのは、これで4作目でございました。
やっぱり面白いなぁ!
事件被害者のアジュンの暮らしぶりや素行等、直視したくないものも含まれていて、
決して楽しくはございませんが、良い作品だと思います!
あとこれは、ほんとにどーでもいい余談なのですが。
顔に傷があるアジュンのお友達がいとうあさこさんにそっくりで、
一人で画面に向かって突っ込み、思わず何度か観返してしまったのでした。