韓国映画、「母なる証明」を観ました!


母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]/キム・ヘジャ,ウォンビン,チン・グ
¥3,990
Amazon.co.jp


ある事件の容疑者として拘束された息子の無実を証明するために、奔走する母親。


「奔走」というより、結果的には「暴走」になってしまうのでしょうか。


我が子のためなら、警察や弁護士が匙を投げても私が…!


母親ならきっと、誰もがそう思うことでしょう。


子供には、罪を犯したなら償う、ということも教えなければならないと思います。


この作品の母親の、地味に倹しく暮らしている姿からすると少々意外でしたが、


「一発殴られたら二発やり返しなさい。」


と息子に教えていたようです。


息子に知的障がいがあり、からかわれたりすることがあったからでしょうか。


それが悪いこと・間違ったことと言いきれるのか、

生きていく上で身についてしまった術だから仕方ないよ、と言っていいものかはわかりませんが…。


しかし、予想をひっくり返される結末でした。


息子を救ったのか、それとも息子に救われたのか。


「嫌な記憶を消してしまえるツボ」で、本当に忘れられたのか。


息子は事件の事を忘れてしまうのか。またこめかみをぐりぐりすれば思い出すのか。


真犯人とされた人物と面会する母親。


「両親は、母親はいない。」


という彼の言葉に涙を流す母親の心境は…。


かなりの話題作だったと思いますが、今更ながら納得!


さてさて、キャストにつきまして!


母親役(名前は登場しませんでした)には、「韓国の母親」とも言われるキム ヘジャさん。



うたえ!迷走者!


冒頭、草原(「草原」のイメージほど青々とはしていません)で踊るシーンがありました。


踊るとは言っても、決して楽しそうではありませんし、

「一体何を想って踊っているのだろう?」と、そこからもう目が離せませんでした。


息子・トジュンを演じたのは、ウォンビンさん。



うたえ!迷走者!



ワタクシ、個人的にウォンビンさんって、何故か興味が湧きませんで…。


なんでしょうね…。


確かに、お美しい造形でいらっしゃるとは思うのですが(でも、私の好みではなくて)、

お人形さんのようなイメージを勝手に抱いておりました。


しかし思い返せば、「ガン&トークス」「ブラザーフッド」「マイブラザー」と出演映画は割と観ております。


(別の言い方をすれば、ドラマだと続けて観られない…!)


韓国の俳優さんは見事な筋肉をお持ちですので、

それを生かした(?)、威勢のよい役どころが少なくないと思います。


この作品のトジュンのように繊細で、勢いだけではごまかせない人格を演じることの方が、

難しいんじゃないかなー(←素人のワタクシが言ったところで、なんの説得力もございませんが!)。


ポン ジュノ監督の作品で鑑賞したのは、これで4作目でございました。


やっぱり面白いなぁ!


事件被害者のアジュンの暮らしぶりや素行等、直視したくないものも含まれていて、

決して楽しくはございませんが、良い作品だと思います!


あとこれは、ほんとにどーでもいい余談なのですが。


顔に傷があるアジュンのお友達がいとうあさこさんにそっくりで、

一人で画面に向かって突っ込み、思わず何度か観返してしまったのでした。



うたえ!迷走者!