昨年4月のある夜。
なぁが発作を起こしました。
咳が止まらず、眠るなんて全くもって無理な様子。
3月にも一度入院しています。
「これはいかん!」
夜間救急診療を受けるべく、病院へ急ぎました。
到着したのは、3月に入院したのとは別の病院。
そこで受診し、点滴をして頂くとこととなりました。
以前、しぃが胃腸炎で点滴を受けた時も、3月になぁが入院した時もそうでしたが、
病院は、小さな子供に点滴の針を刺す時、親をシャットアウトするのが常なのでしょうか。
この時も、「お母さん、ちょっと外でお待ち下さいね。」と言われました。
怖がる子供が、親に助けを求め、暴れたりすることがあるからなのでしょうか。
そうこうしているうちに、なぁの腕には点滴の管が付きました。
それから2時間近く、点滴を受けながら、なぁはうつらうつらしていました。
点滴の薬が全て落ちた頃には、随分と落ち着き、無事帰宅することが出来ました。
病院に到着してから、治療が終わるまでお世話になった看護師さん。
この方、最初お目にかかった時は、特に何も思わなかったのです。
強いて言えば、「ガタイのいい女の人だな。」くらいで。
以前、私がアルバイトをしていたお店の店長さんも、背が高く、迫力のある風貌の女性でしたので、
その方を思い出したりしていました。
しかし、その看護師さん、胸に着けた名札をよくよく拝見しましたところ…。
「○藤☆男」
えっ!?「☆男」さん!?
ってことは、男性!?
髪は肩ぐらい迄あり、ハーフアップにしていらっしゃいます。
物腰は柔らかく、なぁに対してもとっても優しい、穏やかな感じの方です。
最近の看護師さんは、ナースキャップをされない方や、
スカートではなくパンツでお仕事をされている方が多くいらっしゃるようです。
故に、一目見ただけでは、女性か男性か区別出来なかったのです。
最近は、「おネエ系」という言葉が聞かれますが…。
この方に関しては、なんとなく当てはまらない様な気がしました。
この看護師さんは、とても細やかな気配りで、なぁばかりか私まで気遣って下さり、
本当に親切な方でした。
(所謂「おネエ系」の方が親切ではない、という訳では勿論ありません!)
この病院には、後々、近しい人が入院することとなったため、何度か訪れる機会がありました。
その度に私は、あの看護師さんを探してみました。
しかし、一度もお会い出来ませんでした。
たった数時間、お世話になっただけでしたが、
男性であっても女性であっても、「人間」としての魅力を感じられる、
素敵な看護師さんでした。