今日は首都圏のあちこちで花火大会でした。

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これは花


仕事帰りの電車の中には浴衣姿の男女がいっぱいいて、花火の前に私の目を楽しませてくれました。

浴衣姿って、やっぱり素敵ラブ

しかし我が家は、蒸し暑いし人混み嫌だしってことで、スーパー銭湯でまったり。
夫は夏風邪コンコンで、帰って即寝。


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こーゆー花火もあるよね


お風呂の帰り、遠くに花火が見えましたが、ポツポツとしか上がらない花火を見てなんだか寂しい気持ちになったので、花火見せに寄り道してくれた夫には悪いなと思いつつ、早々に帰宅しました。

こんな気持ちを夫に説明するのは、なんだか少し難しいのです。


***


PL花火芸術 というのをご存知ですか?

関東では知る人が少ないですが、関西では有名な花火大会…というか、正しくは宗教行事です。

PL というのは宗教法人で、正式にはパーフェクトリバティー教団といいます。
大阪が本拠地です。
(通称:聖地。早い話がパワースポット。寺院とかモスクとかの感じ)


わたしはPL学園の卒業生ですが、今は非会員です。
親の趣味でもの心ついたときから28歳くらいまで会員だったし、高校もそうだったので、信仰の勉強は一応やりました。


で、このPLの花火ってなにかっていうと、
その昔、教祖が世界平和の到来のために自分の命を捧げ

「自分が死ぬということは、世界の平和が早く訪れるということだから、嘆く代わりに盛大に花火を上げて祝ってくれ」

と遺言を残したのが始まり。
わかりやすくいえば 法事 だろうと思うんだけど

世界平和を祈念してあげる花火…だから、まぁ花火大会でいいのか。(だいたいこんな感じ!)


うちは両親が熱心なPLの信仰者だったので、
近所の寺にしょっちゅう遊びに行く感覚で、PLの教会に行ってました。


だから、小2くらいまで、世の中の人全員PLの教会に行ってると思ってて、信仰とか教会とかを特別なことだと思ってなかったんですね。


ある日、学校の友達に PLって何?って聞かれ、知らない人がいるのか!って、大ショック。
…子どもだったので、みんな自分と同じだと思ってたし、
よそは違うよ、って教えてもらわなかったんだよねw


1980年代は、多数の新興宗教が活動を盛んにしていたように思います。

「○○さん、学会ちゃうかったらPL誘うのに〜」
「○○さんこそ、PLちゃうかったら学会誘うのに〜」

とかって母親同士が道で言い合ってましたもん。ある意味寛容な、いい時代だったとも言えるのかもしれません。


話がそれましたが。
両親の趣味で、PLの教会にしょっちゅう出入りしていた私は、毎年8/1にはPL花火芸術という行事に参加していました。


この花火がですね。
「打上げ花火」というよりは、「花火の暴発」もしくはたんに「ひどく美しい爆発」と言いたい。

これでもか!これでもか!これでもか!これでもか!これでもか!これでもか!これでもか!

…くらいなほどに打ち上がるんですよ。

スターマイン ていう、ラストのやつはですね、
「東京大空襲って、こんな感じ?!」
みたいな、キレイというより恐ろしいほどにバンバンバンバン打ち上がります。

周りはほとんど昼間の明るさです。

近くから見ているので、振動もすごいです。
いちいち腹に響きます。
だいぶこわいし、泣きわめく子ども多数。

近いからデカイ。
ガラ(燃えかす)もバラバラ降ってきて、灰で体が黒く汚れるので、傘とかダンボールかぶって見てました。

そういう花火を、会員さんたちが聖地と呼ばれるだだっ広い、なーんにも障害物のない丘というか空き地というか、まぁそんな場所…神殿前なのですが…に大集合して、みんなで式典に参加した流れで、そのまま観覧するわけです。

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花火の写真はないの。


学生時代、同じ教会の友達が(今はPLの教師の奥さんだと思う)通っていた大学の留学生の中国人女子に花火見せたくて連れてきたら、あとで

「花火より式典のインパクトがすごかったみたいで、レポートに『沢山の人が厳かな音楽が流れる中、同じポーズで懺悔みたいなことしてて、本当に怖かった』って書かれちゃったんだよねー。でも確かに、一般の人みたらヒくよねー」

と言ってました。
ま、法事みたいなもんだからね…。

それぞれのスタイルはあるでしょうが、どこの宗教でも、弔いは厳かなもの。

大勢の人が本気でひとつのことに集中してる様って、なんであろうと怖いのは確かです。

こちとら慣れててもやっぱりコワイ。
おまけに神事もあるのでなんというか…四次元なムード。
…かーらーのー、最初の花火がバババババババババババババババババババババ!!!!!!!!!!
ってのは、ほぼテロです。…くらいの演出。


私は他の花火をほとんど見たことがなかったんですが、やっぱり今思えばすごかった。

だから、幸か不幸か、他の花火大会行って感動したことがない、というか、他の有名な花火大会に行ったこともない。

行く相手との色々にドキドキ💓の思い出はあっても。



「わたしPLだったからさー」

とかって、ライトに言えない理由は、

宗教、信仰、団体活動 って、似て非なるけど切り離せないもの。

いいところも悪いところも、好きなところも嫌いなところも沢山あったけど、今はそっちじゃない。

つまりは、別れた男を思い出すみたいに、思い出がつまっているから、軽々しく口にするのが憚られるのかもしれません。


何より、最初に信仰始めたのって私の意志じゃなかったし。
親の趣味でやってたけど、やっぱり違うからやめます、でも、その土地で育ったから愛着はあるよ、

みたいな、まぁ、故郷のようなもの、ですね。



というわけで、打上げ花火を見かけるとなんだか少し切ない気分になるのです。

結婚して子どもが3歳になって。
色恋が落ち着いた今だからこそ、余計に物足りなく思うのかもしれません。

これから関係を築くであろう男と見るのならば、遠かろうがショボかろうが、楽しめるに違いないのだから。

夫とも、付き合いはじめの色ボケの夏に行きました。
江戸川の河川敷から、4ヶ所の花火が遠く近くいろんな方向に見えて、あれはあれで面白かった。

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最後まで、花!


久しぶりに、身体中怖いくらいの振動を感じる花火、見てみたいな。


誰と一緒に見ようかしら、ドキドキチュー


ちなみに、他の宗教だけど、信仰者家庭の二世って色々大変だよねーって話せる友達がいるのは嬉しい。彼女の家はT教会だったかな。

類友!