こう寒いとあま酒が飲みたくなる。
我が家のあま酒は酒カスから作るあま酒だった。
遠い親戚が名古屋で造り酒屋をしていて
いつも暮れになると酒カスを送ってくれた。
今思うと多分お酒も送られて来ていたのかもしれない。
吹雪の中、学校から帰ると、母が酒カスを焼いてくれた。お砂糖を挟んで食べるのがたまらなくおいしかった。
飲兵衛の気質はこの頃に養われてしまったのかもしれない。しまった。
あま酒、と書きつつ、そうか、私が本当に好きだったのは、酒カスだったのだ!と思い至ってしまった。しまった。
大きくなって、麹で作った甘酒を飲んで、
なんて甘ったるいんだろう、と思ってしまった。
しまった。
思うことあってお酒を絶っていく趨勢
それでも寒くなると酒カスのちょっとコゲた香りが
懐かしい。