
突然、冬の北海道を旅した日の記憶がよみがえった。
雪に覆われた街並み、凛とした空気、そしてどこまでも続く白銀の大地。

小樽の運河沿いを歩けば、ガラス細工の街灯が雪に反射して、まるで幻想的な世界に迷い込んだようだった。
札幌の大通公園では、雪まつりの準備の熱気と寒さが混ざり合い、冬の北海道の力強さを感じる。

温泉街では、湯気が立ち上る露天風呂に浸かりながら、冷たい空気に頬を撫でられる。
体の芯まで温まる瞬間、旅の疲れも、日常の喧騒もすべて溶けていった。

夜、雪が静かに降る中で見る星空は、東京では決して味わえないほどの澄んだ光。

冬の北海道は、厳しさの中に美しさと温もりを秘めた特別な場所だと、改めて感じた。
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