10月12日、ひとまず退院しました。 | 2021年1月26日、夫が亡くなってしまいました。
LINEのやり取りを確認していると、
10月4日、

夫から  「血液中の塩分を増やす為に、ナトリウムを飲んでいる。飲み辛い。」

と、書いてありました。
食事が取れていないせいなのか?
アルブミンがどんどん下がってしまっているからか?

10月いっぱいまで、面会禁止だったので、
よくわからない。うえに、もっとわからないことだらけの私でした。


5日、改めて私に言った夫の言葉は、

「負け試合には、挑まない!
全て自分で決めた。自分で決めないと後で後悔するこらね!」

家族は、納得しました。



10月10日、

夫   「あっという間の39年間だったね。
何の祝いも今年は、出来ないけど、元気になったら、息子に帝国ホテルのランチブュッフェを奢ってもらう。冗談。冗談。」

というLINEが来ました。
39回目の結婚記念日だったのですおねがい


私   「移植が終わって、元気になったら、みんなにお祝いしてもらおうね!結婚記念日の分もてへぺろ




同意書をサインして、よくよく見ると、最悪の場合のことが沢山書いてありました。
命を落とすこともあるということ。
脳とかに障害がでるかもしれないということ。
それは、わかっていましたが、
でも、大丈夫!絶対大丈夫!と思ってしまってました。
夫は、生命力のある人だったので。



10月12日、退院の日。

夫がトイレに行こうとしていたら、
腎臓内科主治医H先生が来てくれて、
トイレに行くのをやめて、3人で話しました。

そして、「先生、今後ともよろしくお願いします🤲」
と二人で、頭を下げました。

で、先生は、出て行かれて、夫はトイレに行きました。

H先生があわてて戻って来て、小さな声で私に言いました。

11月に入院したら、戻って来れないかもしれません。
なので、この在宅を大事にして下さい。
本人の前では、言いにくかったので。」
と言われました。
今でも、あの時の言葉を忘れることが出来ません。


私は、11月2日の入院の日までは、夫の要求に全て受ける覚悟をしました。