日本語学2023年夏号 「辞書を編む・辞書を引く」「人名の読み方」[編集後記] | 明治書院

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小さかった時、マナという御友達がおままごとの際に必ず「アイちゃん」という役を演じたがったのを思い出した。よみの複数性はそうした幼児の心にさえオルターエゴのようなものを生じうる不思議な仕組みである。基本よみの説明を要しない名を持つ編集者は、さぞ厄介と思う一方、ちょっと楽しそうとも感じてうらやましい。(H)