けふ、ひさしぶりにきいた盤だけれど、

五年半ほどまへの記事の再掲。

米コロムビア ML4471

シェーンベルク 「月に憑かれたピエロ」

 

A.シェーンベルク指揮

エリカ.S.ワグナー(吟唱)

ルドルフ.コーリッシュ(提琴) 他

(1953年 初出)

 

「Meet the Composer」シリーズの一枚。

他に ML4398 ストラヴィンスキー ML4399 プーランク など出てゐるがシリーズの全容は知らない。 作家が自身の作品を演奏、記録したもののLP化。 

 

このML4471は1940年ころの演奏。おそらく78囘轉SPでは發賣済みのものと思ふ。

 

コロムビアの復刻術の優秀さはここでも顕著。横のひろがりは勿論ないが、人聲のなまなましさ、各樂器の質感、ともにまつたくすばらしい。 

 

曲にはシェーンベルクの難解な思想もおりこめられてをり、私に簡單にはとどかないもどかしさがあるが、演奏の美しさが昔日へのあこがれをも惹起させる、「なつかしい音樂」をつむいでゐて、貴重な一枚である。

 

『Vega Bach Bow』なる灣曲弓による演奏録音(1953年?)

エミール・テルマニ(提琴)

米ロンドン LLA20 の番號は三枚組。(左畫像)

黄色と緑色によるあざやかな箱入り。(バラ番號は LL1021~LL1023 )

 

架藏は LL1022 奏鳴曲第2番、パルティータ第2番の一枚のみ。

1954年米盤初出とおもふ。

本家英盤は LXT2951~2953 の三枚。

 

上左畫像、岡田さんによる寸評のとほり、風琴的ひびきがおもしろい。

 

LLA20 三枚組は そのむかし、神戸のLP店へ委託販賣に出し處分したのだつたとおもふ。のちに、LL1022 一枚のみジャケットなし、をオークションで見つけ安價購入・・・であつたとおもふ。 安價購入はよいけれども、購入後一度聽いたのみ。