この事件について大胆推理する。

1 事件の概要

  新聞報道によると次のとおりである。

  朝芽ちゃんは9月23日午前11時半ごろ母親と自宅近くの公園に行く約束をし、先に一人で自宅を出た。約5分後に母親が後を追ったが、行方が分からなくなった。

  午後3時ごろ母親が110番。夕方に流山市内の公園から、外出時に乗っていたキックボードが見つかり、24日午前には公園から約300メートル離れた河川敷で靴と靴下が発見された。後日、下流の水中から朝芽ちゃんの遺体が発見され、司法解剖の結果、水を大量に飲んでおり、溺死と判定された。

2 犯行の態様

  上記の事件の概要を全部踏まえて想定される犯行の態様は次のとおりである。

 (1)キックボードに乗って公園に遊びに来た朝芽ちゃんに男が次のようなことを話しかけた。

   「川岸の芦原の中に、オオヨシキリが巣を作っていて、卵を産んでいるよ。雛が孵っているかも知れないので見に行こうよ」

 (2)それを信じた朝芽ちゃんは、キックボードを公園に置いたまま、男と一諸に約300メートル離れた河川敷へ行った。

 (3)そこで、男から、「巣のあるのは岸から2、3メートル入った芦原の中だよ」と言われ、靴と靴下を脱ぎ、男と一緒に浅瀬に入った。  

 (4)浅瀬を2,3メートル歩いたところで、いきなり男が朝芽ちゃんの頭を水中に抑えつけて溺死させた。

 (5)溺死した朝芽ちゃんを弄んだのち、朝芽ちゃんの遺体を川の中ほどへ押し流した。

3 解説

     (1)  犯人は公園の近くに住んでおり、以前にも朝芽ちゃんを何度か見かけ、話しかけてもいるものと思われる。そのため、朝芽ちゃんは男の話を信じてしまったのである。なお、以前は人目があり、犯行には及ばなかったが、23日は人目がなかったものと思われる。

 (2)この溺死を事故と考えては、靴と靴下が脱いで置かれていたことの説明がつかない。

    また、キックボードが放置されていたところから約300メートル離れた河川敷まで全く自主的に移動したのであれば、キックボードに乗って行く筈である。キックボードが残されていたことを考えると、車に乗せられて移動した可能性が高い。

           また、溺死させた朝芽ちゃんを弄んだのも車の中でと考えるのが自然である。

 (3)頭を水中に抑えつけて溺死させた例は他にもある。

    東京湾で若い女性の水死体が発見され、司法解剖の結果、溺死と判定されたが、胃の中の海水に砂が混じっていたことから他殺と判断して捜査の結果、邪魔になってきた女を海岸に誘い出し、岸辺の海水に頭を押さえつけて殺害したものであることが判明した。何故なら、他力が加わらない溺死は背が立たない深いところでしか溺死しない。そして、そういう深いところでは砂を飲み込むことはないから他殺と判断したものである。

    なお、司法解剖の結果、朝芽ちゃんの胃の中に泥水や藻などの異物が入っていたかどうかについたは言及されていない。

    また、朝芽ちゃんの身体に圧迫痕や傷などがなかったかどうかについても言及されていない。発表されていない部分があるのではないかと思われる。

4 今後の捜査

  DNA鑑定資料も乏しく、難しい捜査になるが、事件以前に、公園で朝芽ちゃんに話しかけていた男はいなかったか、また、事件当日(9月23日午前11時頃)、公園脇に停車していた車を見かけなかったかなど、地道な聞込み捜査をしてゆくほかはないようである。また、このような犯罪は性癖によるものであるので、再犯の可能性が高い。再犯の前に早く検挙し、朝芽ちゃんを成仏させてやりたいものである。