暗記は善か悪か?
東京は「5D、3A、2B、5H、3A」
札幌は「1C、3D、5F、?、5I」
仙台は「4C、1K、1D、#、2A」
さて、「1E、5B、#、1H」で表される都市は?
こういう論理系、推理系の思考力問題は、決して遊びの世界ではなく、今後学生たちが直面する入試問題に関連してきますよ。
(上の問題は”公務員試験”をアレンジしたものです)
正解は・・・・
この次のコーナーで!
では暗号を解説しましょう。
5D、3Aなどの、数字と文字の組み合わせは
・数字=母音
・文字=子音(五十音の行)
を表しています。
母音の「a、i、u、e、o」がそれぞれ「1,2,3,4,5」
五十音の行の「あ、か、さ、た、な・・・」がそれぞれ「A,B,C,D,E・・・」
すなわち「5D」は、母音が「o」の「た行」だから
「と」
ですね。
よって
「5D、3A、2B、5H、3A」
これは「と、う、き、よ、う」
「東京」です。
さらに他の2都市に含まれる記号は
「?」が「半濁点(まる)」
「#」が「濁点(てんてん)」
ということで正解は・・・
1E=な
5B=こ
#=゛(濁点)
1H=や
名古屋でした!
さて、この暗号問題。
果たして思考力・推理力だけあれば解けるでしょうか?
まず五十音の表が頭に入っていないと解けません。
それに日本の都市の知識も必要です。
当たり前ですがアルファベットの順番も必要ですよね。
要するに、あらゆる思考の信ぴょう性は
「確固たる知識」
が裏付けとなっているのです。
思考力、推理力、判断力の基礎となるものは、幅広い「知識」とそれらを有機的に結び付ける「記憶」。
いやーでも、そんなのはググればわかること?
ではどこをどうやって何を調べればわかるのでしょうか。
そのググった結果は果たして正しいの?
使えるものなの?
それを判断できる経験もまた、知識や記憶の一部ではないでしょうか。
思考力問題を解く礎は「確固たる知識」なのです。
覚えろというと、根拠も論理もない単なる「丸暗記」をする人もいます。
そんなのは、言葉は悪いですが「馬鹿の一つ覚え」になりかねません。
要するに、いい気になって知ったかぶりするレベルの使えない知識。
さすがにそれは、ここで話すレベルの「暗記」とは程遠いもの。
意味不明な丸暗記は悪です。
しかし暗記は悪ではありません。
むしろ必要な行為です。
本来の暗記とは、目の前で生じた問題に対し、適切な引き出しを開けて必要に応じて情報を取り出せるように準備しておくこと。
すなわち
「使える知識」の習得。
どうして?なぜ?というプロセスを学びながら、十分な知識を脳内に収納していくことが教科書の勉強の基本です。
皆さんが良く言う「基礎力」の源です。
教科書の重要部分にマーカーを引くのではなく、その前後とのつながりを学ぶことが必要ですね。
学校の授業もそうであるべきだし、きっとほとんどがそうなっているはずなのに、ほとんどが「結論」だけにマーカー引いて終わり。
だから「学校の授業がわからない」と叫びだす。
プロセスをすっ飛ばして断片知識しか持っていないから。
まずは教科書をしっかり読み込んでみよう。
読んで読んで、そこに書いてあることを一つずつ理解しようと企んでみることだね。
それが勉強。
それをしたくないなら、もう勉強ができないんだよ。
特に学年が上がれば上がるほどね。
だから、まだ学習総量の少ない小中学生のうちに、知識はどんどん入れ込もう!
ただし「なぜ?」「どうして?」を大切にね。
高校生以上になったら、そうやって積み上げた知識が武器になるよ。
何も知らない、覚えてない・・・そんな高校生は中学までの自分を恥じよ!
そして反省して、少しでも取り戻せ。
大学受験という目で見れば、高2前半までならなんとかなる。
中学生以下で
「覚えるの嫌い」
「こんなことしても意味がない」
とほざいてる者は、やがて過去の怠惰を後悔する覚悟のうえで、正当性を主張すればよい。
学生にとって、学校や塾などの勉強できる環境は、大きなチャンスの宝庫なんだ。
目の前にあるチャンスを取り逃すな!
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