こんやはかになべ！
…さあ、みなさん
何と読みましたか？
「今夜は、カニ鍋！」
が大多数でしょうか？
「今夜、墓に鍋！」
と読んだ人いますか？
疑いなく前者だと思った方は
きっと後者に著しい違和感を感じるでしょう。
「そんなワケないじゃん！？」
「墓に鍋？何言ってるかわからないし」
確かに意味は分からないけど
日本語の文法上は間違いがない。
今夜お墓に行ったら鍋が置いてある。
ミステリーではあるが
別にあってもおかしくはない。
数学で学ぶ『証明』。
仮定から結論を導く一連の論理展開。
中学生は図形が中心。
高校生になると
数学全般に付きまとう
「THE 数学」とも言える要素。
証明においては
「そんなワケないじゃん！？」
に対する論理的根拠がない限り
全否定は禁物。
そんなワケないと思うことも
そうに決まってると思うことも
落ち度のない理由を論理的に
余すことなく提示しなきゃいけない。
それが数学！
生徒が図形問題の質問をするとき
「ここって直角だよね？」
「これ二等辺三角形でしょ？」
とアッサリ断言することがあります。
僕が「根拠は？」と問うと
まったく何も出てこない。
「え？なんとなく」
「だって見た目そうじゃん」
「そうじゃないと困る」
いやいや、証明してくれよ！
理由のないことはやっちゃいけない。
やるなら根拠を示さなきゃいけない。
これが数学の正体。
