ヤン・ファン・エイクの三大作品はこれです。アルノルフィニ夫妻、ロランの聖母、ファン・デル・パーレの聖母。鏡の縁の装飾、景色の中の建物、椅子の装飾に至るまでディテールが満載。そして全て意味が。

(ヤン・ファン・エイク作「アルノルフィニ夫妻」、1434年、ロンドン、ナショナル・ギャラリー、82×59.5cm)

(ヤン・ファン・エイク作「ロランの聖母」、1434-1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1271、66×62cm)

(ヤン・ファン・エイク作「ファン・デル・パーレの聖母」、1434-1436年、ブルージュ、ブルーニンゲン美術館、1.21×1.57m))

 

 

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前の記事と肖像画つながり。ラファエロ。奥が自分。手前は誰?肩に置いた手、見上げる視線。これらが二人の関係を示す。手前はラファエロが信頼していた弟子/助手ではないかと思わせます。一番弟子とみなされるジュリオ・ロマーノと考えられています。

(ラファエロ作「友人といる自画像」、1518-1519年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV614、99×83cm)

 

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1枚目は「ナポレオンの戴冠式」四人の大臣を描く部分の右端。赤いマントは外交官として革命の荒波をわたったタレイラン。この人は「民衆を導く自由の女神」のドラクロワの実の父と噂される。突拍子なく思われるけれど鼻の形が似ているような…。

(ジャック・ルイ・ダヴィッド作「ナポレオンの戴冠式(部分)」、1806-1807年、パリ、ルーヴル美術館、INV3699、6.21×9.79m)

(ウジェーヌ・ドラクロワ作「自画像」、1837年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF25、65×54.5cm)

 

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ルーベンスの肖像画のようなキリストの弟子たちの表現。「十二使徒」九人目。トマス。目印は槍または大工の直角定規。ここでは槍。「疑い深いトマス」と言われる人。キリストの復活が信じられず、体の傷に触れさせてもらいようやく信じる。槍はキリストの脇腹の傷を暗示します。

(ルーベンス作「聖トマス」、1611年頃、マドリード、プラド美術館、1.08×0.83m)

 

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ヤン・ファン・エイクの三大作品の一つ「アルノルフィニ夫妻の肖像」。リアルな肖像画ではありませんよ。何故部屋の中で帽子と毛皮のコート?何故昼間なのにろうそくに火?人物の肖像と寓意を結びつけています。意味深なものばかり。意味がありますよ。9/11NHK梅田。教室・配信。

(ヤン・ファン・エイク作「アルノルフィニ夫妻」、1434年、ロンドン、ナショナル・ギャラリー、82×59.5cm)

 

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聖書に収められるキリストの生涯に関する証言「福音書」は四つで四人の人物が書いたとされる。その四人を描くのがこちら。フラ・アンジェリコ。教皇宮殿。それぞれを見分けるのが天使・ライオン・牡牛・ワシ。天使がマタイです。

(フラ・アンジェリコ作「四福音書記者」、1447-1449年、ヴァチカン、教皇宮殿、ニッコリーナ礼拝堂)

 

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キリストの弟子の一人マタイは天使と描かれるのが通常。書き物をするマタイに語りかける天使。書いているのは「福音書」。キリストの生涯と教えの証言。マタイの福音書は人間キリストの系譜から始まるので、人間の姿をした天使が目印とされる。

(カラヴァッジョ作「聖マタイと天使」、1602年頃、ローマ、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会、2.92×1.86m)

 

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乙女座がらみの話。冥界の王プルトンは奥手で独身。穀物の女神ケレスの娘プロセルピナは乙女でいたいと願う。愛の女神としては許しがたい状況。プルトンに愛を燃え上がらせ、姪にあたるプロセルピナをさらわせ、妻にさせます。前の記事の処女神二人が左に描かれます。プラド美術館。

(ルーベンスと工房作「女神プロセルピナの誘拐」、1636-1637年、マドリード、プラド美術館、1.81×2.71m)

 

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乙女座関連の話。ギリシア神話の処女神と言えばこの二人。森と狩猟の女神ディアナ(アルテミス)と智恵の女神ミネルヴァ(アテナ)。乙女座の女神と考えられたプロセルピナは母女神と仲良しで、自分も二人の女神と同様結婚せず乙女のままでいたいと願っていたと考えられました。「変身物語」が語るお話です

(「アルテミス、狩猟の女神(またはヴェルサイユのディアナ)」、ローマ時代コピー、オリジナル:前330年頃、パリ、ルーヴル美術館、MR152、高さ2m)

(ニコマコスのシリーズ「パン・アテナ祭のアンフォラ」、前321-前320年頃、パリ、ルーヴル美術館、MN705、高さ66.9cm)

 

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乙女座の乙女は女神ケレスの娘プロセルピナと考えられる(別の説も)。ケレス(デメテル)は最高神の姉妹の一人で穀物の女神。右の麦の穂を手にするのがケレス。世話になった家の人間に、穀物の育て方を教えた、という話を描きます。こちらは古代ギリシアの陶器です。

(トリプトレモスの画家装飾「トリプトレモスの出発」、前480年頃、パリ、ルーヴル美術館、G187、高さ35.3cm)

 

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