「アルゼンチン君、ワールドカップ優勝おめでとう!」





「ありがとう。日本もすごかったよね。

ずっと応援してたよ。」





そこから私が興味のないはずのワールドカップの話へ。




アメリカ在住プエルトリコ君がアルゼンチンの優勝を泣いて喜んでいた話をしたら、



アルゼンチンが優勝した瞬間、

中南米中の国々が歓喜にわいた

YouTubeの動画を観せてくれた。




サッカーに興味のない私でも

感動した。




スペイン語圏の方の絆を感じた。


あんなでっかい中南米、

あんなに喜んでくれる仲間がいるなんてうらやましい。




中南米は、

政情不安定で、

経済的に貧しく、

治安の悪い国ばかりだけど、


他国の優勝を

自分のことのように喜ぶ、

そんな熱い絆がある。



日本の優勝を、喜んでくれる他国はないだろう。



なんて言ってみたら、



「僕は仮に日本が優勝したら喜んでいたよ。

日本は大好きなんだ。」




「ありがとう。

日本のどういうところが好き?」




と尋ねると、



またとある動画が送られてきた。


ワールドカップの会場で、日本人がゴミ拾いをしている動画だった。



「日本人だけだよ、例え負けても海外のスタジアムをキレイに片付けて帰るなんて。


こういう日本人が大好きなんだ。」



その動画は、日本人の私にとってとても感動的だった。


例え負けても…。


日本人であることを誇りに思えた。




「ところでメイ、一度アカウントを作り直したよね?

僕はメイの前のアカウントにもメッセージを送ってるんだよ。」




ああ、懐かしい。


私の前のアカウントはヨルダン君一筋でした。


だから他の人からのメッセージは開いてもいませんでした。




まさか現在のアカウントで、

世界イケメン祭りをしているとは、

このアルゼンチン君も気づいてはないだろう。




「メイも楽器を弾くんだよね。

僕が日本を好きな理由は、日本の音楽なんだ。

メイにいつか僕の歌を聴いてほしい。」


聴いてみたいな。


でもアルゼンチン君って、

日本のアニメとか好きそう…。


私の知らない曲だろうな。



アニメならまだしも、

初音ミクとか言われたらどうしよう笑い泣き