※以下、子供の死を含む内容が含まれます。
毎年、夏になるとニュースで報道される、
子供が川に流される事故。
かわいそうだ、
子供も親御さんも。
やたらネットでは、
「ちゃんと『川に行くな』と言わなかった親のせいだ」とか取ってつけたような批判が並ぶが、
親御さんは、何十回、何百回も
お子さんにお伝えしただろう。
「川に行くな、絶対に行くな。」と。
それでも子供は好奇心が先立ち、
川へ行ってしまう。
私もそうだった。
何十回、何百回、親に行くなと言われても、
友達と川へ行き、遊んだ。
今、私がこうして生きているのは、
本当にたまたまなんだろうな。
(「運が良かった」とは言いたくない。)
あれだけ「川に行くな」と言われても、
最終的に何故、
子供は川に入って
溺れてしまうのか?
それは、
帽子や靴を川に落として、
それを拾いにいってしまうから。
何と
ここでアダになってしまうのが、
親が何度も子供に言い続けた言葉。
「川に行くな。」
子供は、
「帽子や靴を失くしてしまったら、
親に
川に行ったことがバレて
怒られてしまう😰」
と、
必死で
川に入り、
帽子や靴を拾いに行ってしまう。
最愛の我が子が、
「お母さんに怒られる😭」
と思いながら、
死んでいったなんて…。
子供の成長に合わせて、
親が喜んで買った
帽子や靴。
その愛情ですら、
アダになってしまうなんて…。
そんなのあんまりだ。
私が子供の頃、九州では
川で遊んでいると、
必ず近所のカミナリじーさんが、
チャリやらスーパーカブで登場し、
「なんしよっとかー!💢」
と怒鳴りつけてくれたもんだ。
私は今、東京で
九州の生まれ故郷に似た川沿いに住んでいる。
私もカミナリばーさんになりたいが、
子供たちにはあえて
2つを強調している。
「帰れ」と怒鳴りつけても、
子供たちは翌日にはまた川に戻ってくるからな。
かつて私もそうだった。
①「例え帽子や靴が落ちても、
絶対に拾いにいくな。
帽子や靴は、
親がなんぼでも
買い直せる。
しかし君の命だけは、
絶対に取り戻せない。
親にとって、
子供の命が何より大切だ。
君の命が生きているなら、
たかだか帽子や靴を失くしたくらいでは
親は怒らない。
怒られるのがこわかったら、
一緒にうまい言い訳考えてやるから、
絶対に拾いにいくな。
例えニンテンドースイッチを落としても、
拾いにいくな。
そんなもんあきらめて、
堂々と家に帰れ。
物なんて
なんぼでも取り返せるが、
君の命は取り返せない。」
そしてもう1つ。
今の学校の水泳の授業では、
溺れた時の対処法で、
服を着たまま浮かぶ練習をしているらしい。
ヘタに泳ごうとするから溺れるわけで、
浮いて待てば、
なんとかなる。
だから
②「万が一、川に落ちたら、
浮いて待て。
我々、大人が必ず助けにいく。
だから我々、大人を信じて、
浮いて待て。」