道は かなり悪く凸凹…穴にタイヤが落ちるたびに 尻や腰に響く
この道を通るバスがジャンピングバスとかグラスホッパーバスと呼ばれるのは これが原因だ。
バスが止まる
休憩だ…
ブワッと物売りの子供たちが集まる
片言の英語を使いセールス開始だ‼︎
ただ自分に集まって来る 数人の子供の様子が怪しい…
ボディランゲージか⁈ 身振り手振りで ブツブツと呟いている…
何だ⁈ こいつらは…
取り憑かれたように 皆んな同じアクションをしているのだ…
冷静になってジックリ見る
まず右手で自分の右頬を張り その後左手で左頬を張る そして両手の人差し指を突き出す…
ん⁈ 何だ 見たことあるぞ…
彼らの言葉にも耳を傾ける…
み…や…さ…こ…です…
みやさこです…宮迫です‼︎
笑うより 感心してしまった…
以前 日本人旅行者がここに寄った時に教えたのだろう…
彼らは日本人を見ると 掴みとして これを毎回 やっているのだ‼︎
時には 中国人や韓国人に やってしまい 白ける場面もあるだろう…
しかし彼らは めげずにやり続けているのだ…
彼らは 自分たちが やっている事が理解されていると分かったらしく テンションが上がり 宮迫です。を止めようしない
オレに近寄り過ぎだ…
お前らが面白いのは十分 分かった…だがモノを買う買わないは 別問題だ‼︎
オレは買わない‼︎
じゃあな‼︎と日本語で告げ バスに乗り込む 不満気な表情で何か喚いている子供たち…
…なんか…うしろ髪を引かれる思いだ…
再びバスから降りる
そのブレスレットいくら？
2000R‼︎
(両替はまだしていないが そのぐらいだったら 前回 来た時に使い切らなかったRielが手元にある)
じゅあ そのオレンジのくれ‼︎
子供に笑顔が戻る
手首にはめてくれる
子供がGood luck !!と手を振る
自分もGood luck !!と手を振る
旅をしている実感が湧く…
これだよ…これ…
バスは再びガタガタ揺れながら 面倒臭そうにシェムリアップを目指す
PM 8:30頃シェムリアップに到着
国境の町ポイペトから約6時間ジャンピングバスに乗っていたことになる
ミニバスはバス停ではなく THE 13th VILLAというゲストハウスの前で止まる
皆んな 聞いてくれ‼︎宿を決めてないのなら ここはどうだ⁈
とバスの運転手が勧める
バスを降り 部屋を見る
シャワー トイレ シーリングファン付で そこそこ綺麗だ…
なるほど…２組に分かれたのは この為か…
リベート目当てでせこい と思ったが なにしろジャンピングバスに6時間揺られ 足腰にきているのと 夜遅く 他の宿を探すのが億劫だった為 運転手の思惑通りになってしまうのは 悔しい気もするが この宿に決める…
…でも このままでは…
賭けにでる…‼︎
宿の言い値は5$‼︎
部屋は気にいった‼︎ でも5$は高い‼︎ 3$にしてくれ‼︎
…ダメだ‼︎ 5$だ‼︎
いや高い‼︎ 5$だったら 他を探す…
…と荷物を担ぐふりをする
ちょ… ちょっと待て‼︎ じゃあ4$でどうだ‼︎
3$だ‼︎
これ以上 負けられない4$だ‼︎
(…多分 これ以上 無理かな…よし 駄目もとで…)
ねぇ あの冷蔵庫に入っているビール 1本 いくら？
…2000Rだけど…
(…ということは 2本で4000R…1$だ)
じゃあ あのビール2本くれ‼︎ ビールが1$ 部屋が3$ 合計4$ だ‼︎
(相手には 何のメリットも無い 無茶苦茶な交渉だ…さぁ どうする⁈)
…OK…分かったよ…部屋は3$で良いよ‼︎
戦意喪失したのか⁈ それとも合計4$というのに 納得したのか分からないが 3$で泊まることができる
…疲れた…
宿のスタッフがバイヨンビールを2本持ってくる
1本を一気に飲む
身体の疲れは別にして気持ちが落ち着いてくるのが分かる
1本飲むか⁈
スタッフに差し出す
No…と苦笑いするスタッフ
しばらく ここに世話になるわ‼︎
スタッフと握手をする。
いちごミルク 9B お粥 13B
フライドライス 40B
ペプシ 10B アイス 12B
水 10B カンボジアビザ 1200B
ベジタブルスープ 1$
バイヨンビール×2 1$
ブレスレット 2000R
水 500R
バンコク 晴れ タイ
アランヤプテラート 曇りタイ
ポイペト 曇り カンボジア
シェムリアップ 曇り カンボジア
2004 05 17 MON の日記より
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