カンッ! カンッ‼︎ カンッ‼︎! ガッシャーン‼︎!! 時々コケッコッコ~~~

カンッ! カンッ‼︎ カンッ‼︎! ガッシャーン‼︎!! 時々コケッコッコ~~~

うるさい! うるさい‼︎うるさ~い‼︎!

がばっと起きる。

朝から何やねん⁉︎

一言文句でも言ってやろうかと

窓から見下ろす。

増築か⁉︎なんか工事をしている。

おっさんがこっちに気付き笑顔で手を振る

ついこっちも手を振ってしまう…

さっきの勢いはどうした⁉︎ と思いながらベッドに座り水を飲む。

今日の予定を考える。

昨日は…

CAMBODIAN CULTURAL VILLAGE

いわゆるカンボジア民族文化村に行った

カンボジア伝統舞踊のアプサラダンスやカンボジアスタイルの結婚式等が見られるのだがスタッフが足らないのか？色々なショーをほぼ同じスタッフでこなしていた。面白い面白くないは別としていい暇潰しにはなった

さて今日はどうするか…⁉︎

…というか既に決まっているのだ‼︎

あの場所に行こう‼︎

速攻で着替えチャリを借り出発する

途中アンコール遺跡群のチケットを買い通過する。

アンコールワットを横目で通り過ぎる

日本を発つ前にある程度の場所は確認した。

…プラダック村…

とりあえずそこに行けば後はなんとかなるはずだ…

集落だ…多分ここがプラダック村だろう…このまま突き進むと“東洋のモナリザ” バンテアイスレイだ…

チャリを止める。

自然に子供が集まる。

“TAIZO” “TAIZO”と声をかけてみる

しばらくキョトンとしてあっち!

あっち‼︎と指を差す

その方向に行き。

チャリを止め人に聞く…

その行動をひたすら繰り返す…

暑い…シャツを脱ぐ…熱風が絡みつく…

…看板がある‼︎…さらに進む…

いつの間にか一人のガキが付いてくる

…着いた…ここか…

…一ノ瀬泰造の墓…

数年前カンボジアを訪れた…

“地雷を踏んだらサヨウナラ”

に衝撃を受けて…

彼の墓が此処にあるのを知ったのは帰国してからだ…

調べると彼の遺骨は此処には無いらしいが…

そんなことはどうでも良いのだ‼︎

彼が確かにこの場所に居たという事実だけで…

1973年11月彼はアンコールワットへ潜入しそのまま行方不明

1982年プラダックの草原で遺骨が掘り出され両親と対面する

今では観光都市に発展しているが

…たった31年前の話だ…

そんな思いを込めながら

……手をあわせる……

墓は意外にサッパリしていてあまり人が来た様子が無いと思ったがメッセージを書いてくれと渡されたノートにはビッシリと日本語で此処を訪れた人たちの言葉が残っていた…

メッセージを書いていると管理人のおっさんがＴシャツを勧めてくる

一ノ瀬泰造の絵がプリントしてある。

カンボジアで4$は高いと思ったが寄付のつもりで4$で買う(部屋は3$だっけ…まぁ良いか…)

さぁそろそろ行くか…と誰に言うわけでもなく立ち上がる…

じゃぁまた…

管理人のおっさんに日本語で言う。

サヨナラと片言の日本語で手を振るおっさん。

ついてくるガキ。

タプロームにでも行くか…

チャリのペダルを踏む…

今日も暑くなりそうだ…

to be continued ……

2004 05 19 WEDの日記より

BGM 地雷を踏んだらサヨウナラ

メインテーマ

安川午郎

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ONE STEP ON A MINE, IT'S ALL OVER.