高次脳機能障害の症状である「注意障害」と「記憶障害」、これは、仕事をするうえで、影響が出る部分です。
ミスが出やすかったり、忘れやすい・・・
でも、ちょっとパソコンが出来れば、仕事が出来るだろうと安易に思っている人が多いのも現実。
しかし、ミスが出やすかったり、
指示したことが正確に行えなかったら、
出来る仕事はあるでしょうか?
ちょっとした伝言も忘れられてしまっては・・・
障害程度が軽い場合は、就職の可能性があるでしょう。
しかし、ここでも、新たな問題。
その事実を職場に伝えるべきでしょうか?
本来は伝えるべきでしょう。
でも、注意障害や記憶障害がある人を雇ってくれる会社は、どれだけあるでしょうか?
注意障害はミスが出やすい症状・・・休憩を取りながら集中出来る環境や内容にする。
記憶障害・・・メモを活用し、”記憶”の代わりに”記録”で対応。
注意障害は、個人ごとにミスが出やすいパターンを把握出来ると思います。
障害程度が軽い場合は、職場側は対応出来る可能性があります。
しかし、記憶障害の場合、メモを取り忘れた場合や忘れた意識がないまま仕事をするとトラブルになります。
本人に忘れた意識がないこともあるので、人間関係が難しくなると思います。
また、難しい仕事ではなく、小さな伝言を忘れた為のトラブル発生は、
周りからの”障害者”意識を強く感じさせると思います。
パターン化した仕事であり、誰かのチェックが通る仕事であれば可能かなぁ。
注意障害や記憶障害・・・
言えば、周りは”障害者”として意識するでしょう。
知識はあるのに、知的に低い人だと思う人もいるでしょう。
それゆえに、トラブルが起こる前から、苦しい人間関係になる人もいるでしょう。
私はそれが気になるのです。
下肢障害者の私は、見た目で足が悪いことが分かるゆえに、当然、偏見も経験しました。
障害も詳しく知られない方が、周りの対応は”障害者”意識が薄かったように感じました。
障害に詳しくない一般人には、”腰が悪くて足が悪い”と言う簡単な説明の方が、理解しやすそうだったのです。
現在いる私の職場の人達は、注意障害や記憶障害は、就職先に言った方が良いと思っている人が多そうです。
でも、その事実から起こる障害者として意識される日々のことは気づいていないようです。
高次脳機能障害を持っている本人達が、症状を理解し自覚して生きる・・・
そうは思っていても、自分のまともな部分は目もくれず、障害の部分だけ意識され接せられたら辛いでしょうね。
簡単に企業に説明する例えがあれば・・・
障害程度が低い人の場合も、私は、「注意障害」・「記憶障害」と言う言葉を直接使うことは避けてほしい気がするのです。