撮影バイトのあと、
マネージャに
したら、
『免停くらった
』
とのこと。
しょうがないから
ひとりで食べれる食事屋さんを探す。
新宿○口・・・
光麺を食べてみたいって思ったけど店内を覗いて断念。
勇気が足りない。
次は吉野家を覗くけど、
満席に近くて女の人がひとりもいないので断念。
食べれないとなると
無性に食べたくなる。
ラーメンも牛丼も。
ふらふらと駅へ向かう。
電車はまだ怖い。地下鉄はまだ乗れない。足取りは重い。
JR新宿駅の出口近くの街頭で、
元気なおばさんに声をかけられた。
振り返ったら
道のはしっこで占いをやってるおばさんだった。
会釈だけして通り過ぎる。
そしたら席を立ってこっちまで走り寄ってきた。
占師『ちょっとちょっと!』
めぐ『!??』
占師『あなた!大丈夫?』
顔に添えられる。両手。
めぐ『なにがですか?大丈夫です。』
ぞくっとした。手が冷たいからぢゃない。
能力者だ。
心を閉ざす。
占師『大変かもしれないけど、うまくやっていけるはずだからね。あなたみたいな人は。理解してくれる人は案外多いはずよ。あなたがどう受け止めるかよ。』
めぐ『・・・・。』
占師『なかなか受け止められないと思うけどね。ひとりぢゃないからね。つらくなったら、いつでもここにきなさい。』
めぐ『・・・・。』
名刺見たいのを受け取る。
みると店舗の紹介があった。
顔をあげる。
勧誘?と思っておばさんを見つめる。
(勧誘にきまってるでしょ!)
そうかな?能力者だよ?
(関係ないでしょ?何回街頭でだまされそうになったの?)
んん~でも、この人も悪い人なのかな?
おばさんはにっこりして
私を抱きしめた。
道のど真ん中。
きついコロン。痛いくらいの抱擁。
占師『大丈夫よ。よしよし。』
めぐ『・・・。』
なにを感じたらいいかわからなくなった。
喜び?
とまどい?
カモにされた怒り?
また能力者に逢った哀しみ?
ぐるぐる。
ぐるぐるぐる。
占師『お金の問題はすぐに片付くわ。そしてまた、大金を稼ぎ出すようになる人よ、あなたは。』
めぐ『・・・・。』
ほんとうに?
そう思ったら涙が出た。
(信じちゃだめ!!!)
春美が怒鳴る。
だって・・・。能力者だよ。
(能力者みたいだけど、精神もいい能力者だとは限らないでしょ?)
確かに、心の悩みが見える程度でお金儲けに利用するってたぐいの能力者かもしんない。
(そうそう。弱みにつけこんであんたからお金をかすめようってやつかもよ。)
春美は意識が具現化されたものらしい。
私は潜在意識を主に担当しているらしい。
心は意識と潜在意識の2つで構成されている。
潜在意識が弱いと意識が過剰に機能したり、逆もある。
意識の方で「よし、100万稼ごう!がんばろう!」とか目標を立てても
潜在意識で「無理かも。また失敗するかも。」と思ってると行動がむずかしい。
現実主義&悲観主義担当の潜在意識さえコントロールできれば、
だれでも成功者になれるとかなんとか。
春美が潜在意識に働きかけているとすれば、
いつかは私はいなくなるのかな??
占師『ただ、一緒にいる人の選択を気をつけなければいけないかもね。今年来年に出会うひととは、うまくいかなくてつらいかもしれない。』
めぐ『・・・・(能力者だけど手相も見るのかw)』
駅ビルのカフェでパンを買ってホームへ。
まだデパートもやってる時間だけど、早く新宿を離れたくなった。
ド田舎の温泉とかに浸かりたい。そしたらよく眠れそうだし。
そんなことを考えていて
いきなり切り替わった。
間が抜けている。
次のシーンは駅長室だった。