新型コロナウィルスは、世界中に蔓延し経済に大きな影響を及ぼしており、特に飲食店は零細企業・個人営業が99%を占めていて、多くの方が窮地に追い込まれています。
私は長い飲食業界経験の中で、飲食店売上が半分以下になったのは過去2回ありました。
1回目は狂牛病、2回目は鳥インフルエンザ。狂牛病は焼肉店、鳥インフルエンザは焼鳥屋が1/2〜1/3に売上がダウンした記憶があります。
しかし今回の様に、一部を除いたほぼ全部の飲食業(飲食業だけでは有りませんが)が売上を大きく落としているのは初めての経験です(リーマンショックなんて比べ物にはなりません)。特にパーティーや宴会の売上比率が高い所は、売上がゼロになった所もあるほど大きな落込みです。
そのため月末の給与・経費・仕入の支払いに頭を悩ましている経営者は多いと思います。
私は「経営の安定は、損益分岐点売上高比率を下げる事!」が一番重要だと以前から言っています。こう言う事態を向かえると、その意味を理解できると思います。
損益分岐点売上高比率
損益分岐点とは、利益がゼロになるときの売上高です。その金額が80万円だとします。
そして現在の売上規模が80万円でしたら、
損益分岐点80万円÷売上高80万円×100=損益分岐点売上高比率100%
売上が100万円だと
損益分岐点80万円÷売上高100万円×100=損益分岐点売上高比率80%
この数字を下げる事が経営の安定化には絶対に必要なんです。
その為には
売上高を上げるか、損益分岐点を下げる事
売上を上げる事はとても難しいですし、不況になると下がることしかありません。
ですので「損益分岐点」を下げる事が、絶対に必要なんです。
損益分岐点=固定費÷(1–変動比率)
固定費とは、売上に関係なく発生する費用。(家賃・社員人件費・リース等)
変動費とは、売上が上がると比例して上がる費用。(原材料費・雑給等)
この際、この費用内容を見直してみませんか?
具体的には、
家賃交渉・人員構成比の見直し・ソーシング・作業体系の改革・管理システムの構築
経営者のみなさん「ピンチはチャンス!」です。
この機会に改革をしてみて下さい!