今後のめぐみ農場の展開、運営について | 無農薬•無肥料•自然栽培 めぐみ農場

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農場の気まぐれなブログです。

今井です。

夏は雨がふらず、秋になってどっと降る雨。
もろ農作物には影響します。

天気に沿って計画をたてるのは
農業の基本となります。

豪雨の後には畑には入れません。
予定していた作業が出来なくなります。

逆に雨の前に済ませておきたい作業もあります。

本当、今更ながらですが農業は大変な仕事です。

でも農作物が出来てくる喜びは
終止栽培に関わった本人にしか体感出来ないものです。




少し皆様にはご心配をおかけしていましたが
今後のめぐみ農場の方向性としまして
こないだ織田さんとお話をしました。


結果からいいますと
織田さんには、めぐみ農場としてではなく
織田英嗣個人として、動いてもらうことにしました。

今後めぐみ農場としての関わりとしては
無事出来た農作物を販売、流通をメインで従事して頂きます。
めぐみ流通(仮)代表としてです。


これは全くもってネガティブな内容ではなく
僕は進歩だと捉えています。




これに至った経緯を包み隠さず、簡単に説明させて頂きます。

簡単といっても長くなりそうです。



当初の恵研修農場の引き継ぎの話まで戻ります。

昨年の2月、織田さんからその話が来て僕はすぐに現地見学に行きたいと
いう申し出をしました。

正直話だけではよく分からなかったので速攻でアポをとってもらい
一緒に西尾市一色町までいきました。

そこにいらしたのが前農場運営者の栗田さんという方でした。
医者に肺ガンで余命あと3ヶ月といわれ、顔色もかなり悪かったです。

まだ織田さんはガン患者を救う活動(法人)をされていました。
やりたがってはいましたが、引き継いでメインでやるのは難しい状況でした。

僕は全くフリーで文字書きの仕事をメインでやっていました。
色々あって休止していたのですが、再開して本格的に全国行脚も計画していました。

つまり時間あまるほどあったわけです。

農場の規模を見た時に、引き継いでも一人ではどうにもならないレベルということは
一目見て分かるものでした。

まして素人です。

僕も他に候補者が誰か居ないか探しましたが
この規模を軽く引き受けられそうな人は見当たりません。


直感的に思ったのですが、栗田さんの時間がない、
ということでした。

栗田さんが居なくなれば、必然的に農場が封鎖されます。
オーナーの石川さんも駄目なら駄目で閉めるようなことを言ってました。

かなりこれは勿体ないことだと思いました。


以上の点から踏まえ、今すぐに引き継げる人間は僕しか居ないと思い
次の日にはもう栗田さんに電話してその事を伝えました。

僕もはなから一人でやろうとは思ってはいません。
まず引き継いで協力者を募る計画でした。


栗田さんが動けなくなったのは
僕が農場に一人で入って3日目のことでした。

まさに間一髪だったのです。


まもなく織田さんも農場に入るようになり
いつの間にかガンの活動の方も解散され、
本格的に農場の方に力を注ぐようになりました。

運営もどうしていくか二人で考えて決めていきました。

農場名も自由に決められたわけですが、恵農場、
前の呼び名は一緒でひらながにして『めぐみ農場』
としての今があるわけです。

あとは皆さんが知る通り、発信している通りです。



色々な呼びかけで
本当に沢山の方々にご協力して頂くことになり
今があるのがめぐみ農場です。


そしてなによりも
織田英嗣自身のヒストリー、ガンを克服し、サラリーマンを辞め
新たな道を歩む織田さんが代表として
それらを全面に出した方が影響力もあり
その方が良いと僕も見ていました。


ですが今は理由はともあれ農場には
ほとんど来れない状況です。

とくに農場が忙しい時期に
現場に来れないということは
栽培に関われないということです。


となると色々ここで問題が発生します。

織田さんが経営者で
僕が従業員であればこの図式で良いと思います。


事実は書いた通りで一緒に共同で運営している身です。

でも今の状況のままですと、
僕は織田さんの枠の中で動かなければなりません。

よく言われるのですが僕は従業員ではありません笑

潤滑にいく為にも自分をなるべく控えてきましたが
そろそろ限界が来たようで、前回の僕の書いたブログがあるわけです笑



でもこれは自然の流れです。

そのようなタイミングの時期なのです。
お互いが無理をしても良いものは生まれません。

僕が状況をずっと我慢して農場に従事して、
織田さんもさらに体を壊しながらやっても
そんなもの続くわけがありません笑



まあそんな感じです。

当面は今のままで変わりません。
お互い協力しながら運営していきます。

今いきなりバラバラに分裂してしまうと
二人でやってきたものなので、無理がかかって回らなくなりますので。


今まではよく分からずにも、二人一緒にやってきましたが、
今後は関係性、役割としてそのような方向性として改めてつつ
お互い独立し協力しながらやっていくということです。



僕は当初と変わらず、
今のまま自然栽培の農産物の生産に力を注いでいきます。



僕が目指すビジョンとなぜ自然栽培に関わっているのかも
ついでにここで言わせて頂きます。


多分どこかで言っているかもしれませんが
織田さんにかき消されてしまっていたので笑


流れに乗って今、めぐみ農場に居るように思えますが
実は僕の中には一つの芯がありました。

その芯が今の状況を引き寄せて今日まで来たのかもしれません。



まず、自然栽培ですがこれは木村秋則氏のウィルスに伝染しています。
木村さんのせいでこうなってしまいました笑


僕は農業に興味がないのですが、木村さんの書籍を読んで感銘を受けました。
りんご農家だということで、プロフィールを見ると僕と一緒の弘前、しかも町まで一緒です。

こんな凄い人が地元にいたなんて!


2010年、3年前の夏、僕は仕事(書き下ろし)で青森に行きました。
偶然その期間、とあるデパードで木村さんの講演会のポスターを見つけ
青森市で実際に聞くことができました。

公営の広い会場で人数も結構入っていました。
今と同じようにスライドで自然栽培を説明していました。

改めて僕は自然栽培の可能性と未知なる世界を知り
これは絶対に必要なことで広める必要がある、と勝手に解釈していました。

絶対に愛知にお呼びして
広め、伝える必要がると思いました。

この時、僕はただの観客でしたので木村さんとはお会いすることは出来ませんでした。


愛知に戻り僕は早速、プランターと土を買ってきて
ベランダではじめてみました。

結果全然できませんでした。

材料費の無駄でした。

同時に木村さんを呼ぶためにも。色々と情報を集めようとしていました。
木村さんの講演履歴を見ても、大きな企業や団体には呼ばれているようで
あまり公での登場は少ないような感じでした。

一人ではどうにもならなさそうな感じでした。


そして2011年、木村さんが初名古屋!みたいなチラシを見つけます。
そう降りてゆく生き方の上映会と木村さんがセットになったイベントです。

結構完璧な形でのイベントです。
正直、してやられた!と思いました笑

ちょっと悔しかったので見てみぬフリをしてました。
でも気になったのでボランティアでそのイベントに潜入することになりました。

ボランティアをして
高い当日券4000円まで買って第2部の本編を見ました。

木村さんの講演会は
青森で見たのと同じような内容でしたが
観客が結構凄くて計2000人くらいでした。

このイベントの主催が織田さんであり、ここで知り合うわけです。
気づけば打ち上げまで図々しく参加していました笑
なんだこいつはと皆に思われたことでしょう笑

ということはまだ出会って2年と少しですね。
よく分からない相手同士、よくここまでやってきたものですね。


自然栽培の野菜はほとんど出回っていません。
そもそも生産者が少ないのです。
当初それは僕にとって不思議でした。

木村さんは約30年やってきました。
はじめは手弁当で講演など全国を自然栽培の普及の為に
行脚していたそうです。

マスコミにもとりあげられたりして有名にもなりました。

にしても作る人がほとんど居ないのはなぜだろうと思いました。
これは実際にやってみて体感出来ました。

まず慣行栽培からの移行ですが
あまりにもやり方が違ってくるので、果たしてそれで作物が
出来るとは信じられない、つまり栽培する本人の思い込みの壁が
出来上がってしまっている為、踏み切れないということです。

もしくは前のやり方を取り入れてしまい
思うような結果が得られない、です。

そして未経験からの参入ですが
農業自体、新規参入の敷居が高いのです。

実際未経験からやるにしても、ほとんどの農作物は年に一回です。
つまり年に一回しか結果が得られないのです。
農業の厳しさ、大変さも加わり
2年もやって物が出来なければ、そこでやめてしまうでしょう。

土のことあり、自然栽培として成りだすのは3年と言われています。
これはあくまの目安です。

どちらにせよ、
よほどの動機や決意、覚悟がなければ無理でしょう。

でも木村さんは、そんなに難しい栽培法ではないと
何回も言ってます。


ここで頭の悪い僕は本気でこう思いました。

素人の僕が自然栽培で実際に作物を作って見せたら
それを実際に見た人や農家さんが、なんだこいつでも
出来たんなら、俺にもできるはずだわ!

そんな感じでみんな作り始めて広がっていくんじゃないかと。
実際に全国で流通されてって
最終的には自然栽培作物がたやすく手に入るようになり
そこではじめて僕は作る必要がなくなるということです。
これが僕の一つの着地点です。


プランターだからうまくいかないのであって
実際に畑を借りてやろう!ということで
今僕の住んでいる、愛知一宮市の周辺で半反ぐらいの畑を
借りられないか探していましたが中々見つからず。

隣の稲沢市だと借りられそうな話でしたが
実際そこまで約30分かかります。

渋っていた所、めぐみ農場の話が来て今があると。

なので当初の計画とは大分違うのですが、
僕の方向性としてはそれなりに沿って展開してきています。

気づけば木村さんも
めぐみ農場が主催の講演会もこれで2回開催させて頂きました。
しかも公、公開型イベントとしてです。

前回のあいち自然栽培の集いも動画を収録してあります。
参加出来なかった方々の為にもメルマガ会員の方には近々
アップロード出来次第公開させて頂く予定です。



次のめぐみ農場の目標としては農業法人をとろうと思っています。
いろいろと有利に動きやすくなるからです。

その為には実際に栽培実績を作ることなので
今までどおり従事していきます。

近い将来には別な地域での自然栽培の作物栽培も考えています。
めぐみ農場の地域性、気候では出来るものが限られてきます。
タマネギや人参、根ものは比較的簡単に出来ますが
トマトなどの夏野菜などは不利です。

でも岐阜の高原などでは夏野菜がよく成ることでしょう。
長野の木曽の方ではトウモロコシがよく出来ます。
青森はリンゴ、北海道など北の方面では時期がずれた生産が出来ます。

もちろんこれは僕一人では出来ることではありません。
今後沢山の仲間と共に作り上げていきたい目標です。


本当に素人が自由にあそこまで出来るチャンスを
与えられるのはまずないでしょう。

その場とチャンスを生かして、想いを実現させる為にも
僕は今ただ地味に野菜を作っていきます。

まったくもって未熟な僕ですが、どうぞよろしくお願いします。





そして農場の方ですがお時間がある方はお待ちしています~
前もって連絡を頂ければありがたいです。

来週から本格的にタマネギの植え付けがはじまります。

見学や軽く体験などは月に一回イベントを行っていますので
そちらにご参加あれ。

11月は

$自然栽培を伝え広める“めぐみ農場”ブログ


です。




全ての巡り合わせに感謝です。


今井