「作物ごとに、可視化作業が続きます」

 

10月に入り、今年の露地栽培は終盤に向かっています。

少しずつ、今期のまとめをはじめました。

併せて、来年の栽培の育苗準備がはじまりますので、作物ごとの作業を次々に。

 

この夏のセルリー(セロリ)は、猛暑の影響などで、難しい栽培を強いられていました。

「セルリー穴あき(仮称)」の対策は、3年目の秋作が進行していて、これまでの様子をひとまとめにしてみました。

初年度2021年の秋作は、初めて訪ねたビニールハウスで、18棟が初期からの病害で欠株がたくさんあり、驚きました。

定番の「セルリー萎黄病」、そして、匂いの強い「セルリー軟腐病」も。

収穫時に、切った株の芯に腐りが入る「穴あき」ですから、この欠株の数に、収穫時の穴あきが加わるのは最初から予測できます。

いったい何割、箱詰めできないのか……。気の重い最初の収穫調査でした。

 

「産地は提供責任があり、出荷数が確保できないと売り場は縮小していき、産地の力がなくなって行く」

という、生産者様の言葉が、心に強く残されています。

病害防除は、一番大事なコスト低減。

換金できないことは、経費割合が増え、大きな損失です。

三度の夏を越えて、初年度からは大きな改善が図れていて、あとはこの秋をチェックです。

元々「病害防除ができる」という声からはじめた取り組みですが、いろいろな角度から取り組んでみて、後は確信を持って普及に移れます。